通勤電車内での音楽鑑賞、深夜の映画視聴、集中したい時の作業用BGM…イヤホンはもはや生活に欠かせないアイテムとなりました。しかし、周囲への音漏れや耳への負担は悩ましい問題。そこで注目を集めているのが「イヤーカフ型」。耳を塞がない開放型の構造で、音漏れを軽減しつつ快適なリスニング体験を提供します。今回は、近年人気のイヤーカフ型、QCY Crossky C30とAnker Soundcore C40iを比較！音質、装着感、機能性など様々な角度からレビューし、あなたにぴったりのイヤホン選びをサポートします。

イヤーカフ型ワイヤレスイヤホン『QCY Crossky C30 』『Anker Soundcore』比較情報まとめ

QCY Crossky C30
6000円を切るコスパ最強のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン

近年、耳を塞がないオープンイヤー型イヤホンが注目を集めています。周囲の音を聞き取れる安全性や、耳への負担が少ない快適さがその理由です。しかし、音質や音漏れの問題が課題となっていました。QCY Crossky C30は、これらの課題を克服し、新たなリスニング体験を提供する革新的なイヤホンです。

独自の技術で音漏れを最小限に抑えつつ、クリアでパワフルなサウンドを実現。さらに、人間工学に基づいたイヤーカフデザインで、長時間装着しても快適なフィット感を提供します。この記事では、QCY Crossky C30の性能、機能、そして実際の使用感を詳しく解説し、その真価に迫ります。

QCY Crossky C30の特徴

1. 装着感: 軽さと安定感の絶妙なバランス

Crossky C30は、片側わずか5gという驚きの軽さを実現。まるで羽根のような装着感で、耳への負担を最小限に抑えます。イヤーカフ型のデザインは、耳に優しくフィットし、長時間使用しても痛みや不快感を感じさせません。激しい運動中にもズレにくく、安定した装着感を維持します。柔軟な素材を採用しているため、耳の形に合わせて自然にフィットするのも魅力です。

2. 音質: 想像を超えるクリアでパワフルなサウンド

オープンイヤー型イヤホンで最も気になるのは音質。Crossky C30は、10.8mmデュアルマグネット・ハイセンシティー・ドライバーを搭載し、驚くほどクリアでパワフルなサウンドを実現しています。低音から高音までバランスが良く、ボーカルもクリアに聴こえます。小型でありながら、立体感のある空間オーディオを提供し、まるでコンサートホールにいるかのような臨場感を味わえます。

3. 音漏れ防止: 最新技術で周囲への配慮も万全

オープンイヤー型イヤホンの課題である音漏れ。Crossky C30は、高度な指向性オーディオ技術と自動サウンドビーム調整機能を搭載することで、この問題を解決。音漏れを最小限に抑え、周囲に迷惑をかけることなく音楽を楽しめます。電車内やオフィスなど、公共の場でも安心して使用できます。

4. Bluetooth接続: 途切れにくく、低遅延で快適な接続性

最新のBluetooth 5.4チップを搭載したCrossky C30は、従来のBluetooth 5.3と比較して、電力消費を抑えながら、安定した接続性を実現。通信速度は3倍、範囲は6倍、容量は10倍に向上しています。ゲームモードでは、遅延を約0.06秒にまで低減。音ズレを気にせず、快適なゲームプレイを楽しめます。

5. マルチポイント接続: 2台のデバイスと同時接続可能

スマートフォンとタブレット、あるいはパソコンとスマートフォンなど、2台のBluetoothデバイスと同時に接続できるマルチポイント接続機能を搭載。デバイスの切り替えがスムーズに行え、作業効率もアップします。

6. 防水性能: IPX5等級で汗や雨にも強い

IPX5等級の防水性能を備えたCrossky C30は、汗や雨に強く、スポーツやアウトドアシーンでも安心して使用できます。突然の雨でも慌てる必要はありません。

7. 専用アプリ: 自分好みにカスタマイズ

専用アプリを使用することで、イコライザー設定やボタン操作のカスタマイズが可能。自分好みのサウンドに調整したり、操作方法を自分流にアレンジできます。

スペック比較表

項目	QCY Crossky C30
タイプ	オープンイヤー型
装着方式	イヤーカフ型
Bluetoothバージョン	5.4
ドライバー	10.8mm デュアルマグネット・ハイセンシティー・ドライバー
防水性能	IPX5
バッテリー持続時間	最大5.5時間(ケース併用25時間)
マルチポイント接続	対応
空間オーディオ	対応
専用アプリ	対応
重量	片側約5g

Anker Soundcore C40i
価格以上の性能を備えたAnkerのイヤーカフ型がついに登場

近年のワイヤレスイヤホン市場は、ノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンが主流となっています。しかし、周囲の音を遮断することに閉塞感を感じる方や、耳への負担を軽減したいというニーズも根強く存在します。そんな中、Ankerから登場したSoundcore C40iは、オープンイヤー型デザインを採用し、耳を塞がない快適なリスニング体験を提供する革新的なイヤホンです。今回は、このAnker Soundcore C40iを実際に使用し、その魅力を徹底的にレビューしていきます。

Anker Soundcore C40iの特徴

1. 装着感: イヤーカフスタイルで軽快、長時間の使用でも快適

Soundcore C40iは、イヤーカフスタイルを採用しており、耳に挟むように装着します。耳穴を塞がないため、圧迫感や閉塞感がなく、長時間の使用でも快適です。付属のイヤーカフキャップを使用することで、さらにフィット感を高めることができ、運動時でもズレにくく安定した装着感が得られます。

2. 音質: クリアでパワフルなサウンド、驚きの低音表現

オープンイヤー型イヤホンは音漏れが避けられないというイメージがありますが、Soundcore C40iは12mm x 17mmの大型ドライバーを搭載することで、クリアでパワフルなサウンドを実現しています。特に低音域の表現力は驚くほどで、ロックやEDMなどの重低音が効いた音楽でも迫力のあるサウンドを楽しむことができます。もちろん、中高音域もクリアでバランスが良く、ボーカルの声も鮮明に聴こえます。

3. 3Dオーディオ: 音の空間が広がる

Anker独自のアルゴリズムで音源を処理し、より現実に近い広がりのある音響体験を提供します。一部のAnkerワイヤレスイヤホンでも実装されている機能。臨場感のある音場を体験できます。

4. デザイン: スタイリッシュで洗練されたメタリックグレー

Soundcore C40iは、メタリックグレーの洗練されたデザインで、ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも違和感なく使用できます。イヤーカフスタイルはアクセサリー感覚で身に着けることができ、ファッションアイテムとしても活躍します。

5. 操作性: シンプルなボタンコントロールで簡単操作

Soundcore C40iは、ボタンコントロールを採用しており、音楽の再生/停止、音量調整、曲送り/戻しなどの操作を簡単に行うことができます。タッチセンサー式と異なり、誤操作が少ないのもメリットです。

6. 防水性能: IPX4防水、マルチポイント接続など充実の機能

Soundcore C40iは、IPX4の防水性能を備えているため、運動中の汗や急な雨にも安心です。また、マルチポイント接続にも対応しており、スマートフォンとパソコンなど、2台のデバイスに同時接続することができます。さらに、最大21時間の連続再生が可能なので、バッテリー切れの心配もありません。

7. バッテリー: 長時間再生で一日中楽しめる

充電ケース使用時は最大21時間、イヤホン本体で最大7時間再生可能なので、日常使いには十分な再生時間を実現しています。さらに約10分間の充電で、最大2時間再生可能でバッテリー切れでも焦る必要はありません。

スペック比較表

項目	Anker Soundcore C40i
タイプ	オープンイヤー型
Bluetooth	5.4
防水性能	IPX4
連続再生時間	最大7時間(ケース併用21時間)
マルチポイント接続	対応
3Dオーディオ	対応
ドライバーサイズ	12mm x 17mm
重量	約5.6g (片耳)
カラー	メタリックグレー

QCY Crossky C30 vs Anker Soundcore C40i 比較

【音質：臨場感とクリアさを求めるならどっち？】

• QCY Crossky C30： 10.8mmデュアルマグネット・ハイセンシティー・ドライバー搭載で、繊細ながらも力強いサウンドを実現。空間オーディオにも対応し、まるでコンサートホールにいるかのような臨場感を味わえます。特に高音域の伸びが良く、クリアなボーカルが楽しめます。音漏れ防止技術も搭載しており、周囲への配慮も万全です。
• Anker Soundcore C40i： Anker独自のBass Boostテクノロジーにより、深みのある低音とクリアな高音域を両立。迫力のあるサウンドで、映画やゲームなどのコンテンツをより楽しめます。ノイズキャンセリング機能も搭載しており、周囲の騒音を低減し、より没入感のあるリスニング体験を提供します。ただし、C40iはカナル型のため、音漏れ低減という点ではC30に劣ります。

ドライバーの性能的にみればAnkerと思われますが、しかし開放型の特性上、直に音が耳に入って来ないのであれば、使用する環境によっては、そこまで甲乙つけ難いものと考えられます。

【装着感：長時間つけていても疲れないのは？】

• QCY Crossky C30： イヤーカフ型で耳に挟むように装着。人間工学に基づいたデザインで、耳の形に優しくフィットします。片側約5gと軽量で、長時間の使用でも耳への負担が少ないのが魅力。
• Anker Soundcore C40i： カナル型で耳穴に挿入するタイプ。複数のイヤーチップが付属しており、自分の耳に合ったサイズを選べるため、フィット感は良好。ただし、長時間使用していると耳穴が疲れる場合も。

装着感に関して、多くのレビューや感想コメントを検証しましたが、どちらも装着感に違和感を感じる方は少なく、むしろ快適であると述べています。どちらが優秀かと言われれば、少しだけ軽いQCY Crossky C30の方だと思われます。

【機能性：多機能で便利なイヤホンは？】

• QCY Crossky C30： Bluetooth 5.4対応で、安定した接続と低遅延を実現。ゲームモードも搭載し、遅延をさらに軽減。マルチポイント接続にも対応しており、2台のデバイスと同時接続可能です。専用アプリでイコライザー設定なども行えます。
• Anker Soundcore C40i： Bluetooth 5.2対応。ノイズキャンセリング機能、外音取り込みモードを搭載。Anker独自のアプリでノイズキャンセリングレベルの調整やイコライザー設定が可能です。マルチポイント接続にも対応。

どちらもマルチポイント、アプリ対応、空間 or 3Dオーディオ対応ということで、性能面に大きな違いはみられません。

【スペック比較表】

項目	QCY Crossky C30	Anker Soundcore C40i
タイプ	イヤーカフ型	イヤーカフ型
Bluetooth	5.4	5.4
ノイズキャンセリング	–	–
音漏れ低減	○	○
マルチポイント接続	○	○
空間（3D）オーディオ	○	○
専用アプリ	○	○
重量	約5g（片耳）	約5.6g（片耳）
防水性能	IPX5	IPX4
バッテリー持続時間	約5.5時間	約7時間
価格（Amazon 11/9現在）	5,593円（15％クーポン利用）	12,990円

結論

QCY Crossky C30とAnker Soundcore C40i、どちらも魅力的なオープンイヤー型イヤホンですが、価格と機能のバランスを考えるとQCY Crossky C30がおすすめです。

おすすめの理由

1. 圧倒的なコストパフォーマンス: C30は約6,000円、C40iは約13,000円と、C30はC40iの半額以下の価格で購入できます。価格差を考慮すると、半額以上のC30のコストパフォーマンスは非常に高いです。
2. 必要十分な機能: C30は、C40iと比較して遜色ない音質と装着感を提供している、というコメントやレビューが多くみられます。音漏れ低減、マルチポイント接続、空間オーディオ、専用アプリ対応など、主要な機能はC30にも備わっていますで、性能面ともにそこまでC40iに劣るものとは考えにくいです。
3. 軽量で快適な装着感: C30は片耳約5gと非常に軽量で、長時間の使用でも快適です。C40iも約5.6gと軽量ですが、C30の方がより軽快な装着感です。
4. 防水性能: C30はIPX5に対応しており、C40iに比べても耐水性に強くなっています。IPX4とIPX5は、防水性能を表す保護等級の1つで、IPX4は飛沫に対する保護、IPX5は噴流に対する保護を意味します。ようはIPX5対応であれば、軽い水洗いしても大丈夫ということです。

Anker Soundcore C40iを選ぶ理由があるとすれば

• Ankerブランドへの信頼感: Ankerはモバイルバッテリーなどで有名な信頼性の高いブランドです。製品の品質やサポートに安心感を求めるならC40iを選ぶメリットがあります。特に製品サポートにおいては他の追随を許しません。
• バッテリー持続時間: C40iは約7時間あり、 C30は約5.5時間となっています。使用する期間が長くなればなるほど、バッテリーの劣化は進みますので、この差はさらに顕著に現れてきます。　毎日５時間以上の連続使用をするのであれば、C40iの方がおすすめでしょう。

価格を重視し、必要十分な機能を備えたオープンイヤー型イヤホンを求めるなら、QCY Crossky C30がおすすめです。ブランドへの信頼感やデザイン性を重視するなら、Anker Soundcore C40iも選択肢に入ります。しかし、どうしても価格差を考えると、C30は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。