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ゲーミングデバイスの歴史に刻まれた名機が、驚愕のプライスタグを提げて帰ってきた。Razerは初代マウス発売20周年を記念し、「Razer Boomslang」を世界限定1,337台で復刻する。
価格はなんと1,337ドル。日本円換算で20万円を超えるこの価格は、最新のiPhone 17 Proすら上回る。単なる周辺機器の枠を超え、コレクターズアイテムとしての狂気すら感じさせる一台だ。
2月11日より欧州などで受注が開始されるこの特別モデル、最大の特徴はその外観にある。透明なスケルトン筐体にRGBライティングを仕込み、マウスボタンにはまさかの合成皮革を採用。レトロフューチャーなデザインは、かつてのRazerを知る古参ゲーマーの記憶を揺さぶるだけでなく、現代のデスクセットアップにおける「アートピース」としての存在感を放つ。
中身は妥協なき最新スペックだ。45,000DPIの第2世代Focus Proセンサー、8,000HzのHyperPolling、1億回の耐久性を誇る光学スイッチを搭載。現行のフラッグシップ機と同等以上の性能を有しているが、購入者が求めているのはそこではないだろう。

1,337ドル、そして1,337台限定という数字は、ゲーマースラングの「Leet(1337)」にかけたRazerらしいジョークでありながら、支払う対価としては極めてシリアスだ。高性能なゲーミングノートPCが買えてしまう金額のマウス。
これを単に「高すぎる」と切り捨てるのは早計だ。付属するLEDディスプレイフレームや専用ドック、キャリングホルスターを含めたパッケージングは、実用品というよりは、スニーカーや高級時計の限定モデルに近い文脈で捉えるべき製品だからだ。
左右対称デザインの採用も、近年のエルゴノミクス一辺倒なトレンドに対する、ある種の原点回帰を感じさせる。シリアルナンバーが刻印され、完売後の再販予定は一切なし。この強烈な希少性は、発売と同時に即完売、そして二次市場での高騰を約束しているようなものだ。
ゲーミングデバイス市場が成熟し、性能競争が飽和しつつある今、Razerは「ブランドの歴史」と「希少性」というカードを切ってきた。この極端な価格設定が熱狂的なファンに受け入れられれば、デバイスメーカー各社もハイエンドのさらに上を行く「ラグジュアリー・ゲーミング」という領域へ踏み出すきっかけになるかもしれない。
Source:Razer

