Anbernic「RG G01」コントローラーの設定にPCが必要な時代は終わり?スマホ1つで連射設定やマッピングが即完了。

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Anbernicがまた価格破壊を仕掛けてきた。中華ゲーム機の雄として知られる同社が、今度はワイヤレスコントローラー市場に「液晶搭載で30ドル台」という衝撃的な製品を投入したのだ。8BitDoやGameSirといった先行メーカーが築き上げた市場のバランスを、このRG G01が一気に崩す可能性がある。

このコントローラーの最大の武器は、間違いなくコストパフォーマンスだ。直販価格35.99ドル(約5,400円前後)という価格設定ながら、本体中央に設定用のディスプレイを搭載している。

これまでPC上の専用ソフトウェアで行っていたボタンマッピングや連射設定が、コントローラー単体で完結するのは大きなアドバンテージだ。PCを持たないSwitchユーザーや、出先で設定を変えたいスマホゲーマーには刺さる仕様になっている。

デザインはManba Oneを強く意識しており、Xbox配列を採用した半透明ボディが特徴的だ。接続方式はBluetooth、2.4GHz無線、有線の3モードに対応。XinputやSwitch、Android、iOSまで網羅し、マルチプラットフォームで遊ぶ現代のゲーマーの需要を隙なく満たしている。バッテリーも2,100mAhと大容量で、充電ドックこそ付属しないものの、長時間のプレイには十分耐えうるスペックだ。

しかし、安さの裏には妥協点も透けて見える。メーカー公称のポーリングレート1,000Hzは、あくまで有線と2.4GHz接続時(Xinput)に限られる点には注意が必要だ。海外メディアの検証によれば、Bluetooth接続時のレートは公称値の180Hzにも届かず、実測で125Hz〜131Hz程度に留まるという報告がある。シビアな入力を求めるFPSや格闘ゲームのプレイヤーにとって、無線接続時の遅延は致命傷になりかねない。

また、Manba Oneと同様の「心拍数モニター」機能も搭載されているが、ゲーミング用途での実用性は未知数だ。トリガーストップの位置も独特で、人差し指の置き所によっては操作に違和感を覚えるかもしれない。さらに、便利なはずの液晶画面がタイムアウトせず、常にペアリング画面に戻ってしまう仕様など、ソフトウェアの詰めにはAnbernicらしい粗削りな部分も残る。

それでも、この価格帯で「PCレス設定」を実現した意義は大きい。8BitDo Ultimateシリーズが充電ドックという利便性で市場を制したように、RG G01は「設定の手軽さ」と「圧倒的な安さ」でシェアを奪いに来ている。

細かな欠点はあるものの、サブコントローラーや、多機能パッドの入門機としては十分すぎる選択肢だ。今後、ファームウェアのアップデートでBluetoothの挙動やUIが改善されれば、間違いなく価格帯最強の座を争う一台になる。

Source:Anbernic

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この記事を書いた人

私の始まりはプログラマーとしてシステム開発に携わり、ガジェットの内部構造や技術的な課題を深く理解してきました。その後は営業マンとして、技術が市場でどのように受け入れられ、どのようなニーズがあるのかを現場で学んできました。
この「技術的な解像度の高さ」と「市場における現実的な価値」という二つの視点が、このブログで情報をお届けする上での私の基盤となっています。

ちなみに私のガジェット愛の原点は、初代iPhoneよりもさらに昔、いにしえのPDA『Palm』に遡ります。あの頃の端末は「できないこと」だらけでした。しかし、限られた環境の中で「どうすれば目的を達成できるか」と知恵を絞り、工夫を凝らす作業こそが、私にとって最高の楽しみでした。

長らくは初代iPhoneからの筋金入りApple信者でしたが、進化の速度が凄まじい昨今、フラッグシップの安定感を持つApple製品に加え、多種多様な機能を提供するAndroid端末を深く使い込む機会が増えています。

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