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ソニーのオーディオ界隈がにわかに騒がしくなってきた。昨年5月に発売されたオーバーイヤー型ヘッドホン「WH-1000XM6」に、新色「サンドピンク」が追加される可能性が浮上した。しかもそのタイミングは、待望の完全ワイヤレスモデル「WF-1000XM6」の発表と同時期になる公算が高い。
情報の出所は、モバイル業界で高い信頼度を誇るリーカー、Roland Quandt氏だ。彼がBlueskyに投稿した内容によれば、ソニーはWH-1000XM6のカラーバリエーションとして、サンドピンクを開発中だという。画像こそまだ公開されていないが、先代WH-1000XM5で人気を博した「スモーキーピンク」の系譜を継ぐ、肌馴染みの良い淡い色合いになるはずだ。

なぜ今、新色なのか。ここには明確な戦略が見え隠れする。
WH-1000XM6は発売から約9ヶ月が経過し、製品サイクルとしては安定期に入っている。ここで新色を投入するのは、市場の関心を再び喚起するための常套手段だ。だが、今回は単なるテコ入れではない。最大の狙いは、今月下旬のグローバルローンチが噂される「WF-1000XM6」との相乗効果だろう。
WF-1000XM6は、米国での価格が329.99ドル(ユーロ圏で299.99ユーロ)と予想されており、現行の為替レートを考慮すれば日本国内では5万円を超えてくる可能性もあるハイエンド機だ。デザインも従来機から刷新されるという情報もあり、ソニーとしては失敗できない主力製品である。
このWF-1000XM6のデビューに合わせ、ヘッドホン側のWH-1000XM6にも同系色のピンクを追加することで、売り場の統一感を出し、春商戦に向けたファッションアイテムとしての訴求力を高める狙いがある。特に女性層や、ガジェットに柔らかい色味を求める層に対し、ヘッドホンとイヤホンの双方で「選べる選択肢」を用意するのは理にかなっている。
Quandt氏は具体的な発売日を明言していないが、WF-1000XM6の登場が秒読み段階にある以上、遠くない未来に正式なアナウンスがあるはずだ。
今回のリークが事実なら、ソニーは機能性だけでなく、ライフスタイルに寄り添う「色」を武器に、春のオーディオ市場を制圧しにかかっている。単なる色違いと侮るなかれ。これは、高価格帯へシフトするオーディオ製品を、ガジェット好き以外にも広く浸透させるための重要な布石だ。


