「画面付きキーボード」の決定版か。KeyGo Gen 2がミニPCの欠落を埋める

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高性能化するミニPCの唯一にして最大の弱点、それは「入出力デバイスの携帯性」だ。本体は手のひらサイズでも、ディスプレイとキーボード、マウスを鞄に詰め込めば、結局ノートPCより嵩張るという本末転倒な事態に陥る。

このジレンマに対する一つの解が、ディスプレイとキーボードを一体化させた「KeyGo Gen 2」だ。クラウドファンディングで注目を集めるこのデバイスは、単なる珍品ガジェットの域を超え、モバイルワークステーションの新たな構成を提案している。

先代モデルからの進化は明白だ。特筆すべきはディスプレイの解像度向上だろう。13インチのタッチスクリーンは1920 x 720ピクセルを確保した。一般的な16:9のアスペクト比とは異なる横長形状だが、これが絶妙に使い勝手が良い。メインモニターの手元に置くサブディスプレイとして、あるいはミニPC接続時のメイン画面として、情報の視認性が格段に上がっている。リフレッシュレートは60Hzと標準的だが、この用途なら必要十分だ。

ハードウェアとしての完成度も高められた。RGBライティングを搭載したキーボードは、暗所での視認性確保はもちろん、ゲーミングセットアップの一部としての見栄えも意識されている。さらにスピーカーが内蔵されたことで、外部オーディオ機器を持ち歩く必要もなくなった。サイズは12.6 x 5.9 x 0.8インチ、重量は約1kg(2.2ポンド)。折りたためば少し厚めのキーボードといったサイズ感で、携帯性は維持されている。

接続性のシンプルさも評価できる。USB Type-Cポートを2基備え、ドライバ不要で通常の外部モニターとして認識される。OSを選ばず、ケーブル一本(または給電含め二本)で環境が構築できる「プラグ・アンド・プレイ」の思想は、トラブルシューティングに時間を割きたくない現場において強力な武器になる。

価格は280ドル(約4万円強)からのプレッジで、2026年5月の配送を予定している。クラウドファンディング特有のリスクは常につきまとうが、初代モデルが無事に出荷され、仕様通りの評価を得ている実績は、支援を検討する上で大きな安心材料となるはずだ。

資金調達のマイルストーン次第では、Bluetooth接続の実装も計画されているという。もしこれが実現すれば、ミニPCだけでなく、タブレットやスマホの拡張ドックとしての価値も跳ね上がる。

KeyGo Gen 2は、ニッチな需要を的確に突いた製品だ。サイバーデッキ(Cyberdeck)的な自作文化のロマンを、既製品としての実用性に落とし込んでいる。

Source:Kickstarter

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この記事を書いた人

私の始まりはプログラマーとしてシステム開発に携わり、ガジェットの内部構造や技術的な課題を深く理解してきました。その後は営業マンとして、技術が市場でどのように受け入れられ、どのようなニーズがあるのかを現場で学んできました。
この「技術的な解像度の高さ」と「市場における現実的な価値」という二つの視点が、このブログで情報をお届けする上での私の基盤となっています。

ちなみに私のガジェット愛の原点は、初代iPhoneよりもさらに昔、いにしえのPDA『Palm』に遡ります。あの頃の端末は「できないこと」だらけでした。しかし、限られた環境の中で「どうすれば目的を達成できるか」と知恵を絞り、工夫を凝らす作業こそが、私にとって最高の楽しみでした。

長らくは初代iPhoneからの筋金入りApple信者でしたが、進化の速度が凄まじい昨今、フラッグシップの安定感を持つApple製品に加え、多種多様な機能を提供するAndroid端末を深く使い込む機会が増えています。

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