ついに、あのもどかしい「ブツ切り地獄」から解放される日が来たのかもしれません。
最新ハードとして華々しくデビューしたNintendo Switch 2。しかし、多くのファンを密かに、そして深く悩ませてきたのが、自慢のドックに搭載されたイーサネットポート(有線LAN)の不安定さでした。
「高いお金を払って有線環境を整えたのに、結局Wi-Fiの方がマシってどういうこと?」と、夜な夜なルーターとドックの前で途方に暮れた方も多いはずです。
そんな中、11月に配信されたシステムアップデート「21.1.0」が、沈黙を守る任天堂からの「隠れた回答」ではないかと話題になっています。

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期待を裏切ったドックの「致命的な欠陥」の正体
Switch 2の目玉の一つは、標準搭載された有線LANポートでした。前世代ではアダプターを別途購入する必要がありましたが、今回はスマートに接続できるはずだった。しかし、蓋を開けてみれば「接続が頻繁に切れる」「有線を認識しない」といった報告が相次ぎました。
対戦ゲーム中に突然画面が止まり、復帰した頃には敗北の文字。あの瞬間の、コントローラーを置きたくなるような虚脱感は言葉にできません。
この不具合の原因として有力視されているのが、ドック内部に採用されているRealtek社製の通信チップと、システムの制御ロジックとの相性問題です。
一部では「ハードウェア自体の欠陥ではないか」と絶望視されていましたが、今回の21.1.0アップデートで、その流れが大きく変わりました。
21.1.0アップデートは本当に「神アプデ」なのか

任天堂の公式リリースノートには、相変わらず「システムの安定性向上」という素っ気ない一言しか書かれていません。しかし、コミュニティサイトやSNSでは、このアップデートを境に「嘘のように有線接続が安定した」という報告が続出しています。
面白いのは、アップデート直後にすぐ直った人と、一度「本体の電源を完全に切り、再起動(パワーサイクル)」をしないと効果が出なかった人がいる点です。
もしあなたが「アプデしたのに変わらないぞ」と感じているなら、一度ドックからケーブルを抜き、本体を再起動してみてください。それだけで、今までの苦労が嘘のように解決する可能性があります。
これは、ソフトウェア側でハードウェアの挙動を無理やり(しかし巧妙に)制御する「回避策」が導入されたためだと推測されます。
依然として解消されない「不運な少数派」への救済策

一方で、残念ながら改善が見られないユーザーも一定数存在します。ここで任天堂の対応について触れておかなければなりませんが、同社は公式に不具合を認めていないものの、保証期間内であればドックの交換には比較的柔軟に応じています。
ただし、交換してもらった個体で再び同じ症状が出るという、皮肉な連鎖も報告されています。公式が提案した「USB-Cケーブルでスマホとドックを繋ぐ」という奇策が、一部のユーザー間で「なぜか通信が安定する」と話題になったこともありましたが、これはあくまで気休めに過ぎません。
今私たちができる最も確実な対策は以下の3点です。
- 21.1.0への即時アップデートと完全再起動。
- LANケーブルの規格(Cat6以上推奨)の再確認。
- どうしてもダメな場合は、任天堂サポートへ「有線LANの瞬断」を理由に修理相談をすること。
サードパーティ製ドックに忍び寄る「影」
ここで一つ注意喚起があります。今回のアップデートで純正ドックの不具合が改善された一方で、一部のサードパーティ製ドックが「使用不能」になるという現象が発生しています。
任天堂は意図的な排除を否定していますが、非公式のアクセサリーを使っている方は、本体をアップデートする前にメーカー側の対応状況を確認することをお勧めします。安価な代替品が、ある日突然ただのプラスチックの塊に変わってしまうリスクは、常に隣り合わせなのです。

変化を実感した今、思うこと
今回の騒動を振り返って感じるのは、ハードウェアの進化と信頼性のバランスの難しさです。私たちは最新の技術にワクワクしますが、本当に求めているのは「当たり前のことが当たり前にできる」という安心感ではないでしょうか。
イーサネットポートという、地味ながらもゲーム体験の根幹を支える部分での不具合は、プレイヤーの信頼を大きく揺るがしました。しかし、それをサイレントであってもソフトウェア的にねじ伏せてきた(かもしれない)技術力には、ある種の執念すら感じます。
今回のアップデートは、単なるバグ修正以上の意味を持っています。それは、私たちが大好きなゲームの世界を、ノイズなく楽しむための「平穏」を取り戻すための第一歩なのです。
もし、あなたのSwitch 2がまだ「ご機嫌斜め」なら、今すぐ設定画面を開いてみてください。その数分の操作が、これからのゲームライフを劇的に変えることになるかもしれません。
皆さんのゲーム環境が、これ以上途切れることなく最高の体験であり続けることを願っています。


