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長年噂されてきたAppleの折りたたみスマートフォンが、ついに現実のものとなる。最新のサプライチェーン情報から、次期フラッグシップ「iPhone 18 Pro」と同時期に発売される公算が極めて大きくなった。財布の紐を緩める準備をすべき時は、今だ。
具体的なスケジュールが報道により遂に見えてきた。新型ヒンジ機構と専用コンポーネントを採用するこの折りたたみiPhoneは、今年7月からディスプレイの量産に入る。これはiPhone 18 Proのパネル製造と同じタイミング。秋の恒例イベントでのお披露目は確定的とみていい。

しかし、この市場にはすでに巨人がいる。サムスンは現行モデルに加え、より幅広のディスプレイを採用する仮称「Galaxy Z Wide Fold」を次期Z Fold 8と同時に投入する構え。先行するライバルたちが市場を開拓し尽くしたかのように見える中、Appleの動きは一見遅きに失したようにも映る。
複雑な機構を持つディスプレイパネルの供給を、競合であるサムスンに全面的に依存せざるを得ないという皮肉な事実もある。これまで並行して開発を進めてきたLG Displayの関与を減らしてまで、確実な品質と歩留まりを優先したAppleの執念が透けて見える。
これまでのテクノロジートレンドの変遷を観てきた私からすれば、この最後発での市場参入こそがAppleの最も恐ろしい勝ちパターンである。彼らは決して初物リスクを負わない。他社が数年かけて払拭してきたハードウェアの欠陥やユーザーインターフェースの最適化不足を、後出しで一挙に解決し「これが正解だ」と再定義する。要はいいとこ取りだ。
デバイスの形状が変化することは、その上で動くエコシステム全体の再構築を意味する。長年かけて熟成されたiOSが、この全く新しい画面サイズとヒンジの存在をどう解釈し、ユーザー体験に落とし込むのか。ハードウェアの完成度以上に、ソフトウェアとのシームレスな統合こそが、先行組を震撼させる最大の脅威になるはずだ。
長きにわたる沈黙を破り、遂に折りたたみ市場へ参入するApple。サプライチェーンの動向が示す通り、開発の最終フェーズは順調に推移している。先行するサムスンとの直接対決が目前に迫る中、今年9月、スマートフォンの歴史は確実に次のフェーズへと移行する。

