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2月28日の正式発表を目前に控え、Xiaomi 17 Ultraのグローバル版実機写真が突如として流出した。
価格は約1,400ユーロ。トルコの広告にフォトグラフィーキットと共に姿を現したその圧倒的な存在感は、単なる話題作りではない。グローバルモデル番号の明記が示すのは、発表直後の即座の市場投入。いよいよ秒読み段階に入った。
ここで見落としてはならないのが、これが単一デバイスのアップデートにとどまらない事実。
Leica Editionや次世代タブレットXiaomi Pad 8 Proの同時展開も控えており、自社エコシステムでプレミアム市場を制圧しようとするXiaomiの強烈な野心が透けて見える。16GBのRAMに最大1TBのストレージ。この妥協なきハードウェア構成は、明らかにGalaxy S25 Ultraの牙城を崩しにかかっている。鮮烈なグリーンカラーをあえてグローバル市場にぶつけてくる戦略にも、揺るぎない自信が漂う。




日々生み出される膨大な情報とデジタルのうねりを絶えず俯瞰してきた私から見ると、今回のXiaomiの動きは極めて示唆に富んでいる。
これまでのスマートフォン競争は、いかに処理能力や画素数を高めるかという「数値化できる進化」の歴史だった。しかし、あらゆる高度な演算が手のひらで完結し、AIが画像を瞬時に生成・補正してしまう現代。ユーザーが心の底で渇望しているのは、計算され尽くした完璧なデジタル画像ではない。
フォトグラフィーキットの本格的なグローバル展開。それは、物理的なシャッターの手応えや、レンズを通した光の揺らぎといった、極めてアナログで生々しい「身体的体験」への回帰。究極のデジタルデバイスでありながら、あえてクラシックな撮影の悦びをユーザーの手に委ねる。この鮮やかな矛盾こそが、成熟しきった市場の閉塞感を打ち破る最も鋭利な武器になる。
もはや、コストパフォーマンスで語られていたかつての姿はない。
1,400ユーロという強気の価格設定は、真のプレミアムブランドとしての地位を確立するための最終宣言。スマートフォンのカメラ体験を根本から揺さぶるこの新フラッグシップが、今年のモバイル市場の勢力図を大きく塗り替えるのは間違いない。
Source:XiaomiTime

