良いヘッドホンが欲しい。でも、みんなと同じじゃつまらない。音質も、バッテリーも、デザインも妥協したくない。そして、何より価格は抑えたい…。
私たちのそんなワガママな願いは、いつしか「何かを諦める」という選択に行き着きがちでした。しかし、もしその全てを、驚くほどの低価格で叶えてくれる存在が現れたとしたら、あなたはどうしますか?
彗星のごとく私たちの前に現れた『CMF Headphone Pro』。Nothingの独創的な血を引くこのブランドが、わずか15,800円という衝撃的な価格で、ヘッドホン市場の常識を根底から覆そうとしています。
この記事では、単なるスペックの羅列に留まらず、CMF Headphone Proが持つ「自分だけのヘッドホンに育てる楽しさ」と、日常のあらゆるシーンを支える「圧倒的なスタミナ」、そして音楽体験そのものを豊かにする「こだわりの機能」の秘密に、深く迫っていきます。この記事を読み終える頃には、あなたのヘッドホン選びの基準が、きっと変わっているはずです。
Source:Nothing
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CMF Headphone Proの最新情報まとめ

「今日の気分で、着せ替える」― モジュラーデザインという名の個性
CMF Headphone Proを語る上で、まず触れないわけにはいかないのが、その最大の特徴である「モジュラーデザイン」です。これは、簡単に言えば「イヤークッションを自由に着せ替えできる」という画期的な仕組み。これまでのヘッドホンが、購入した時の姿のまま使い続けるのが当たり前だったのに対し、CMFは「ヘッドホンもファッションの一部」という新しい価値観を私たちに提示します。
本体カラーは、落ち着いた印象の「ダークグレー」、洗練された「ライトグレー」、そして遊び心を感じさせる「ライトグリーン」の3色展開。これだけでも十分に魅力的ですが、本当の楽しさはここからです。
CMFは、プロモーションビデオで鮮やかな「オレンジ」のイヤークッションを披露しており、今後さらに多彩なカラーバリエーションのイヤークッションが登場することが予想されます。
- 月曜の朝は、ライトグレーの本体に同色のクッションで、シックに仕事モードへ。
- 週末のカフェでは、ダークグレーの本体にオレンジのクッションを合わせて、個性を主張。
- あえて左右で色を変えて、自分だけのオリジナルデザインを楽しむ。
このように、その日の気分や服装に合わせてヘッドホンの見た目をカスタマイズできるのです。これは単なる色の違いではありません。「自分だけのガジェットを所有し、育てる」という、これまでにない愛着と満足感を与えてくれる、素晴らしいアイデアだと言えるでしょう。

ボタン連打はもう古い。ダイヤル操作が生む「直感的な心地よさ」
スマートデバイスの操作は、ボタンをカチカチと押すのが一般的です。しかし、CMF Headphone Proは、そんな当たり前にもメスを入れました。
まず、音量の調整は物理的な「ダイヤル」で行います。指先でカリカリとダイヤルを回すアナログな感覚は、デジタルな操作にはない心地よさと確実性をもたらします。このダイヤルは、音楽の再生・停止や、後述するアクティブノイズキャンセリング(ANC)の切り替えも兼ねており、全ての基本操作を迷うことなく、直感的に完結させることが可能です。
さらにユニークなのが、「Energy Slider」と名付けられた物理スライダーの存在です。これは、EQ(イコライザー)設定のようにアプリを開くことなく、指先一つで「低音」と「高音」のバランスをリアルタイムに微調整できる機能。
- ロックやEDMを聴くときは、スライダーを動かして重低音をブースト。
- ジャズやクラシックの繊細な音色を楽しみたいときは、高音域をクリアに。
聴いている音楽やその時の気分に合わせて、最も心地よいサウンドを瞬時に作り出せる。このアナログで直感的な操作系は、音楽を「聴く」という行為を、より能動的で楽しい体験へと昇華させてくれます。

15,800円で手に入る、全部入りの高音質と静寂
デザインや操作性がどれだけ優れていても、ヘッドホンの本質は「音」です。その点においても、CMF Headphone Proは一切の妥協を見せません。むしろ、価格を知ると信じられないほどの豪華仕様です。
【サウンド品質】
心臓部には、ニッケルコーティングされた振動板を持つ40mmの大口径ドライバーを搭載。深みのある低音から、伸びやかで明瞭な高音まで、豊かなサウンドを実現します。さらに、高音質ワイヤレスコーデックである「LDAC」に対応し、「Hi-Res認証」をダブルで取得。専門用語が並びましたが、これはつまり「この価格帯ではありえないほど、解像度の高い良い音で音楽が聴ける証」だと考えてください。
【アクティブノイズキャンセリング(ANC)】
周囲の騒音を打ち消し、静寂な音楽空間を生み出すANC機能も、もちろん搭載。最大で40dBものノイズを低減するハイブリッド方式を採用しており、騒がしい電車の中や賑やかなカフェでも、一瞬で自分だけの世界に没入できます。しかも、周囲の騒音レベルに応じてANCの効き具合を自動で調整してくれるため、常に最適な静けさを提供してくれる賢さも持ち合わせています。
これだけの機能を備えながら、有線接続用の3.5mmオーディオポートまでしっかり搭載しているあたりに、ユーザーへの深い配慮が感じられます。

「充電、いつしたっけ?」― 100時間バッテリーがもたらす心の余裕
最後に、多くのワイヤレスヘッドホンユーザーが抱える最大の悩み、「バッテリー切れ」の問題です。CMF Headphone Proは、その悩みから私たちを完全に解放してくれます。
ANCをオフにした状態での音楽再生時間は、なんと最大100時間。 ANCをオンにしても、最大50時間という驚異的なスタミナを誇ります。
これがどれほどのものか、想像してみてください。1日3時間音楽を聴いたとしても、1ヶ月近く充電が不要ということです。1週間の通勤・通学はもちろん、短期の海外旅行なら充電器すら持っていく必要がなくなるかもしれません。
万が一充電が切れても心配は無用。わずか5分間の急速充電で4時間の再生が可能なため、家を出る直前にサッと充電するだけで、通勤・通学中の音楽が途切れることはありません。さらに、USB-C to USB-Cケーブルを使えば、スマートフォンから直接ヘッドホンを充電するという離れ業まで可能です。 「充電、最後にいつしたっけ?」と忘れてしまうほどの安心感。これこそが、CMF Headphone Proが提供する、もう一つの革命的な価値なのです。
スペック表
カテゴリ | 項目 | 仕様 |
サイズ(ヘッドホン) | 高さ | 168.5 MM |
幅 | 95.7 MM | |
厚さ | 188.5 MM | |
重量(ヘッドホン) | 重量 | 283 G |
— | — | — |
サイズ(クッション) | 高さ | 96 MM |
幅 | 95.7 MM | |
厚さ | 30 MM | |
重量(クッション) | 重量 | 45 G |
— | — | — |
サウンド | ドライバー | 40 mm |
無線周波数 | 20 Hz – 20 kHz | |
振動板 | 1. ドーム素材: PEN+PU 2. コーティング: ニッケルめっき | |
チューニング | NOTHING | |
— | — | — |
バッテリー | タイプ | 再充電式リチウムイオン |
容量 | 720 mAh | |
充電時間 (USB-Cワイヤード) | 100%充電: 120分 | |
高速充電 (5分充電) | ANCオフ: 5時間 (50%音量) | |
ANCオン: 2.4時間 (50%音量) | ||
再生時間 (AAC, 50%音量) | ANCオフ: 最大100時間 | |
ANCオン: 最大50時間 | ||
再生時間 (LDAC, 50%音量) | ANCオフ: 最大70時間 | |
ANCオン: 最大38時間 | ||
通話時間 | ANCオフ: 50時間 | |
ANCオン: 35時間 | ||
— | — | — |
ノイズキャンセリング | タイプ | ハイブリッドANC |
強度 | 最大40dB | |
周波数域 | 2000 HZ | |
マイク | 合計5基 | |
機能 | 環境アダプティブANCアルゴリズム、外音取り込みモード、通話用ENCアーキテクチャ (3基のマイクに搭載)、風切り音抑制メッシュ | |
— | — | — |
接続 | 接続範囲 | 10 M |
Bluetoothバージョン | 5.4 | |
デュアル接続 | 対応 | |
対応OS | Android 5.1以降、iOS 13以降 | |
コーデック | AAC, SBC, LDAC | |
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そのほかの機能 | 技術統合 | GOOGLE FAST PAIR、Microsoftクイックペアリング |
その他 | 応答性の高いユーザー体験を生む低レイテンシ、LDACとハイレゾ認証 (ワイヤード接続とワイヤレス接続)、LEDによる充電状況表示、IPX2 防塵・防滴性能 |

【まとめ】
CMF Headphone Proは、単なる「コストパフォーマンスの良いヘッドホン」という一言では到底片付けられない、新しい価値観と体験を私たちに提案するデバイスです。
「性能は高いが、デザインは画一的」
「多機能だが、高価で手が出ない」。
そんな現代のガジェット市場の常識に対し、CMFは「自分色に染め上げる楽しさ」と「充電を気にしない絶対的な自由」、そして「触れるたびに心地よい直感的な操作感」を、誰もが手を伸ばせる価格で実現するという、見事な回答を示してくれました。
その手腕には、正直なところ驚きを隠せません。これは、Nothingから受け継いだ「ユーザーをワクワクさせる」という哲学が、CMFというブランドにも色濃く流れている証拠でしょう。
