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5G普及が進む中で「4Gスマホ」と聞くと、枯れた技術の廉価モデルを想像するかもしれない。だが、Vivoがパナマで発表した「Vivo V60 Lite」は、その認識を覆す一台だ。
昨年12月に発表されたばかりのQualcomm製プロセッサ「Snapdragon 6s 4G Gen 2」を世界で初めて搭載し、6500mAhという規格外のバッテリー容量を引っ提げて登場した。新興国市場を中心になお根強い4G需要に対し、最新技術で応える意欲作だ。
本機は昨年9月に登場した「V60 Lite 5G」の兄弟機にあたる。5G版がMediaTekのDimensity 7360 Turboを採用していたのに対し、今回の4G版はQualcommの最新チップセットに心臓部を換装した。Snapdragon 6s 4G Gen 2の実力は未知数だが、8GBメモリと256GBストレージの組み合わせであれば、日常的なブラウジングやSNSの利用でストレスを感じる場面は少ないはずだ。
ディスプレイには6.77インチのAMOLEDパネルを採用。120Hzのリフレッシュレートに加え、ピーク輝度は1800nitsに達する。屋外での視認性も確保されており、廉価版といえども表示品質に妥協はない。

カメラ周りも充実しており、メインにはソニー製IMX882センサー(50MP)を搭載。8MPの超広角カメラや、4K録画対応のフロントカメラも備え、Vlog需要なども意識した構成になっている。AIによる写真加工機能もソフトウェア側でしっかりサポートする。
興味深いのは、やはり電源周りの仕様だ。6500mAhの大容量バッテリーは、一般的なハイエンド機すら凌駕する。さらに90Wの急速充電に対応しており、スタミナと充電速度の両面でユーザーの不安を解消している。IP65の防塵・防水性能も備え、実用性は極めて高い。
市場への影響を考えると、5Gインフラが未成熟な地域や、通信速度よりもバッテリー持ちを重視する層にとって、この「最新の4G機」は極めて合理的な選択肢になる。5Gモデムを省くことでコストを抑えつつ、カメラやバッテリーといった体験に直結する部分にリソースを割く。Vivoの戦略は明確だ。
パナマでの発表のみで価格は未定だが、スペックを見る限りコストパフォーマンスは相当高い水準にあると予想される。日本市場への投入は望み薄とはいえ、Qualcommが4G向け新チップを供給し、メーカーがそれを採用し続ける事実は、グローバル市場における4Gエコシステムの強固さを物語っている。次世代通信の影で、4Gスマホもまた確実に進化を続けている。(ホンマかいな…
Source:Vivo

