実写ゼロの衝撃。Galaxy S26 Ultraカメラ広告がAI生成という本末転倒

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2026年にもなって、まさか「カメラ自慢」のフラッグシップモデルでこれを見せられるとは思わなかった。

結論から言おう、サムスンが公開した「Galaxy S26 Ultra」の最新ティーザー動画は、マーケティング戦略として完全に的を外している。ハードウェアの進化を謳うべき場面で、粗雑なAI生成のティーザー動画を垂れ流すという判断は、製品への自信のなさを露呈したに等しい。

Appleが「Shot on iPhone」キャンペーンを開始してから11年。iPhone 6の8MPカメラで撮影された鮮烈なビジュアルは、スマートフォンの可能性を世界に知らしめた。対してサムスンが今回選択したのは、写真家や映像作家による実写ではなく、AIツールによる生成動画だ。

夜間撮影の精細さをアピールするはずの映像には「あなたのスマートフォンでそれができますか?」というキャッチコピーが添えられているが、皮肉なことに答えは「イエス」だ。今の時代、AIアプリさえ入れればどんな安価な端末でも似たような「生成」はできる。

映像のクオリティも擁護できない。「AIツールの支援を受けて生成」という免責事項が小さく記されているが、それを見るまでもなく人工物だと分かるお粗末さだ。不自然な手、質感の怪しい果物、物理法則を無視した影や動き。競合他社のAI生成コンテンツと比較しても明らかに質が低い。これを「ウルトラ」の名を冠するハイエンド機の広告として世に出したチェック体制すら疑わしくなる。

最も致命的なのは、これが「カメラ機能 」のプロモーションであるという点だ。もし「AI編集機能」の紹介なら百歩譲って理解できる。しかし、レンズやセンサーという光学的なハードウェアの性能をアピールすべき文脈で、実写を放棄しては本末転倒だ。噂通り、カメラの仕様が前モデルのS25 Ultraから据え置きだとしても、実機で撮影した映像の方がはるかに説得力がある。

今回の失策は、単なる広告の失敗にとどまらず、メーカーが「実写の価値」を軽視し始めたという誤ったメッセージを市場に送りかねない。ユーザーが求めているのは、AIが描いた虚構の美しさではなく、その瞬きを切り取る確かなレンズの性能だ。サムスンはこの原点に立ち返り、発売までに「本物」の映像で名誉挽回を図る必要がある。

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この記事を書いた人

私の始まりはプログラマーとしてシステム開発に携わり、ガジェットの内部構造や技術的な課題を深く理解してきました。その後は営業マンとして、技術が市場でどのように受け入れられ、どのようなニーズがあるのかを現場で学んできました。
この「技術的な解像度の高さ」と「市場における現実的な価値」という二つの視点が、このブログで情報をお届けする上での私の基盤となっています。

ちなみに私のガジェット愛の原点は、初代iPhoneよりもさらに昔、いにしえのPDA『Palm』に遡ります。あの頃の端末は「できないこと」だらけでした。しかし、限られた環境の中で「どうすれば目的を達成できるか」と知恵を絞り、工夫を凝らす作業こそが、私にとって最高の楽しみでした。

長らくは初代iPhoneからの筋金入りApple信者でしたが、進化の速度が凄まじい昨今、フラッグシップの安定感を持つApple製品に加え、多種多様な機能を提供するAndroid端末を深く使い込む機会が増えています。

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