「年末のボーナスで、新しいM5 Pro搭載のMacBook Proを…」
そんな風に計画していた方に、少し残念なお知らせが入ってきました。どうやらAppleは、2025年の年内にこれ以上の新型Macを発表しない可能性が極めて濃厚になったようです。
Appleが先日行った四半期決算発表。その電話会議の中で、CFO(最高財務責任者)が来たるホリデーシーズンの業績について言及しました。その内容が、私たちMacファンにとっては「年内打ち止め」のサインと受け取られています。
この記事では、なぜ年内の新型発表が絶望的になったのか、そして「じゃあ、いつまで待てばいいの?」「今、何を買うのが正解?」という疑問について、最新の情報を整理してお届けします。
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まさかの「M5」が最終ランナーに
事の発端は、AppleのCFOであるケヴァン・パレク氏の発言です。彼は、今四半期(10月〜12月)の業績を昨年と比較するのは「特に難しい」と説明しました。
ピンとこないかもしれませんが、これは大きなヒントです。 昨年、AppleはM4チップを搭載した主力モデルをホリデーシーズン直前に発表し、これが年末商戦の売上を大きく押し上げました。
しかし、今年はそうした「大型発表」の気配がない。つまり、「今年はホリデー商戦向けの新型Macはありませんよ」と暗に認めた形になるのです。
この結果、2025年に私たちが手にできる最後の新型Macは、10月初旬に発表された「MacBook Pro M5」(ベースモデル)ということになります。

M5 Pro / M5 Max / iMac を待つ人々へ
「いや、私が欲しいのはProやMaxチップのモデルなんだ…」
「Mac miniやiMacのアップデートは?」
そう思われる方も多いでしょう。残念ながら、これらのモデルは2026年まで待つことになりそうです。リーク情報やアナリストの予測を総合すると、
- M5 Pro / M5 Max搭載の高性能モデル: 2026年前半
- Mac mini / iMac のM5世代アップデート: 同様に2026年
となる見込みです。 今年はM5のベースモデルで「様子見」をし、本格的な高性能モデルは来年に持ち越す、という戦略のようです。
なぜAppleはリリース間隔を広げているのか?
それにしても、なぜ今年はこんなに静かなのでしょうか。 どうやらAppleは、次世代の「M6チップ」への移行に大きく舵を切っているようです。
M6チップは、パフォーマンスと電力効率の面で、再び大きな飛躍を遂げると噂されています。その開発と製造ラインの確保にリソースを集中させるため、あえて現行モデルのリリース間隔を広げているのではないか、と考えられます。
実際に、2026年には「MacBook Pro M6 OLED」という、ディスプレイもデザインも一新された野心的なモデルが登場するとの予測も出ています。Appleは、小刻みなアップデートよりも、大きな変革のために力を溜めているのかもしれません。

2025年末、あなたが選ぶべきMacは?
では、私たちはどうすればいいのでしょうか? 答えはシンプルです。「2026年まで待てないなら、今ある最良の選択肢を選ぶ」ことです。
今回の情報でハッキリしたのは、「2026年より前に新型Macは出ない」ということ。
- 今すぐMacが必要な方
- M4以前のモデルで、そろそろ買い替えたい方
これらの方々にとって、現行の「MacBook Pro M5」や「MacBook Air M4」は、今投資できる最良の選択肢であることに変わりありません。特にmacOS Sequoiaの性能をフルに引き出すには、Mチップ搭載機は必須です。
年末商戦でのサプライズを期待していた方には残念なニュースですが、これで買い替えのスケジュールが明確になったとも言えます。
買うか、待つか。「決断の時」が来た
2025年のMacラインナップは、10月のMacBook Pro M5をもって打ち止め、という非常に落ち着いた年末になりそうです。M5 ProやMax、あるいはiMacの新モデルを心待ちにしていた方にとっては、まさに「悲報」だったかもしれません。
しかし、これはAppleが2026年に向けて、より大きなジャンプを準備している証拠とも取れます。M6チップやOLED搭載という「次世代」の響きは、待つ価値が十分にあると感じさせます。

