私たちiPhoneユーザーが、幾度となく経験してきた「あの絶望」。
「あ、今日ゴミ出しの日だった…」
「やばい、締め切り過ぎてる…」
慌ててiPhoneを見ると、確かにリマインダーは来ていた。しかし、会議中だったり、夜中だったりで「サイレントモード」や「おやすみモード」にしていたがために、その静かな通知は虚空に消えていった…。
そんな”うっかり見逃し”による悲劇が、ついに終わりを告げるかもしれません。
現在ベータ版が公開されている「iOS 26.2」で、標準のリマインダーアプリに、あまりにも強力で、そして少し恐ろしい新機能「緊急 (Emergency)」が追加されようとしています。
Source:iPhoneSoft

■ リマインダーに追加される「緊急」トグルとは?
Appleが開発者向けにリリースした「iOS 26.2」の最初のベータ版。その標準リマインダーアプリに、ひっそりと新しいトグルボタンが追加されていることが発見されました。
それが「緊急」オプションです。
リマインダーで日時を設定する際、この「緊急」をオンにする。たったそれだけ。しかし、その結果起きることは、これまでのリマインダーの常識を覆すものです。

最大の特徴:サイレントとおやすみモードを「貫通」するアラーム
これまで、リマインダーの通知は「通知」の域を出ませんでした。つまり、iPhoneがサイレントモードであれば音は鳴らず、フォーカスモード(おやすみモード)が有効であれば通知センターにひっそりと蓄積されるだけでした。
しかし、この「緊急」設定は違います。
このオプションを有効にしたリマインダーは、設定した時間になると、通常の通知に加えて「サウンドアラーム」を鳴らします。
そう、「通知音」ではなく、私たちが毎朝叩き起こされている、あの「アラーム」です。
Appleの新しい「AlarmKitフレームワーク」という技術を活用したこの機能は、iPhoneがサイレントモードであろうと、おやすみモードの真っ最中であろうと、それらをすべて無視して強制的に音を鳴らす、「無視できない」アラームなのです。

「時計」と「リマインダー」の完全なる融合
iOS 26では、リマインダーとカレンダーアプリの連携が強化され、タスク管理が格段にスムーズになりました。
そして今回のiOS 26.2では、ついに「時計アプリ(アラーム)」の機能までをも取り込みました。
これまでは、「絶対に忘れたくないタスク」がある場合、私たちはリマインダーを設定し、さらに念押しで「時計アプリ」にもアラームを設定する、という二度手間を行っていました。しかし、この「緊急」機能が実装されれば、その必要はなくなります。
「重要な予定」「絶対に逃せない締め切り」「飛行機の時間」「薬の服用」…。 そういった人生の重要な局面で、この「緊急」トグルは、私たちの最強のセーフティネットとなってくれるはずです。

