私たちゲーマーが、長年にわたって抱いてきた一つの「もしも」。 「もし、PS5で買ったあの神ゲーを、PC環境でも追加料金なしで遊べたら…」
Xboxが「Play Anywhere」という形でそれを実現する中、ソニー・PlayStationは「コンソールはコンソール、PCはPC」という、見えない一線を頑なに守ってきたように見えました。
しかし、その「壁」が、今、水面下で静かに崩れ始めているのかもしれません。
あるデータマイナーが、PlayStationの内部データから、”PS5とPC”を結びつける、ある「シンボル」を発見したというのです。これは、ソニーが仕掛ける、PCゲーム市場に対する”次の一手”なのでしょうか。
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New Symbols will be added soon (website & tool), but here some nice new features from PlayStation (yes, some are old, other are unseen):
— Amethxst (@yAmethxst) November 4, 2025
– A kind of "echo mode"
– PS5/PC games
– "Cross-Buy" pic.twitter.com/YxIAXp750g
発見された「クロスバイ・シンボル」とは何か
今回の騒動の発端は、データマイナーのAmethxst氏が発見した一枚のグラフィックです。それは「PS5」のロゴと「PC」のロゴが並び、その横に「クロスバイ」と読めるラベルが添えられたものでした。
当初、この画像の信憑性を疑う声もありましたが、同氏は発見内容を示す追加の動画を公開。これが本物である可能性が、一気に高まりました。
ここで、重要なキーワード「クロスバイ(Cross-Buy)」について解説が必要です。
クロスバイ (Cross-Buy) とは?
非常にシンプルに言えば、「1回お金を払えば、複数の異なるハード(プラットフォーム)で同じゲームが遊べる権利」のことです。「バイ(Buy=買う)」が「クロス(Cross=交差)」する、とイメージすると分かりやすいでしょう。
例えば、今回の「PS5とPCのクロスバイ」が実現すれば、『Horizon Forbidden West』をPlayStation Storeで一度購入するだけで、PS5でも遊び、PCでも(追加購入なしで)遊べるようになる、ということです。
これは、Xboxがすでに提供している「Play Anywhere」と全く同じコンセプトであり、多くのPlayStationユーザーが渇望してきた機能です。

憶測を呼ぶソニーの「真意」
このリークが真実だとして、ソニーの狙いはどこにあるのでしょうか。単なるユーザーサービスか、それとももっと大きな野望か。現在、主に3つの可能性が議論されています。
1. ユーザー利便性の向上(Xboxへの追随)
最もシンプルで、私たちユーザーにとって最も喜ばしいシナリオです。 PS5で買ったゲームをPCでも遊べるようにする。ソニーはこれまで、『ヘルダイバーズ2』のような一部の例外を除き、PC版の発売をPS5版から大きく遅らせる戦略をとってきました。しかし、この「クロスバイ」導入は、その戦略が大きく転換しつつある「変化の兆し」なのかもしれません。
2. “脱Steam”? 独自ランチャーの野望
現在、ソニーのPCゲームは、そのほとんどがSteamやEpic Games Storeという「他社のプラットフォーム」で販売されています。
しかし、一部のファンの間では、「ソニーがSteamに取って代わる、独自のPCゲームランチャー(※)を立ち上げるのではないか?」という憶測が飛び交っています。
この「クロスバイ」をフックにして、PCゲーマーを自社のPlayStation Store(のPC版)に誘導し、手数料(一般的に30%と言われる)を取られることなく、直接ゲームを販売する。これは、企業戦略として非常に合理的です。
(※ゲームランチャー:SteamやEpic Games Storeのように、PCゲームを購入・管理・起動するための”窓口”となるアプリのこと)
3. 噂の「PS6携帯機」への布石?
もう一つの興味深い説が、これが噂されている「PS6世代の新型携帯ゲーム機」に関連しているのではないか、というものです。 PS5と、その携帯機、そしてPC。これら3つのデバイス間での「クロスバイ」や「クロスプレイ(異なるハード間でのマルチプレイ)」を実現するための、下準備であるという見方です。

「壁」がなくなる日の意味
もちろん、このリーク情報はまだ「噂」の域を出ません。ソニーがこれまでPC同時発売を避けてきたのは、「PS5本体の売上を守るため」という明確な理由があったはずです。
しかし、その「常識」も、変わりつつあります。『デス・ストランディング』のようなコンソール専用だったタイトルがPCに移植され、市場が想像以上に大きいことに気づいたのかもしれません。
この「クロスバイ・シンボル」が、単なるテスト用のデータなのか、それとも近い将来の「地殻変動」を告げる予兆なのか。
まとめ
もしソニーが本気で「PS5とPCのクロスバイ」を推し進めるなら、それは私たちゲーマーにとって、ゲームの「買い方」「遊び方」の常識が根本から変わる一大事です。
「今日はリビングのPS5で、明日は書斎のPCで」。そんなシームレスなゲーム体験が、PlayStationの世界でも当たり前になる。それは、プラットフォームという「壁」に縛られてきた私たちが、長年夢見てきた光景に他なりません。
このシンボルが、Steamに対抗するための「武器」なのか、それとも私たちユーザーへの純粋な「贈り物」なのか。ソニーの「次の一手」が、これほど楽しみになったのは久しぶりのことです。
PS5とPCのクロスバイについて、あなたはどう思いますか? 例えば「ソニー独自のPCランチャーは成功すると思うか」や「この機能が実現したらどのゲームで遊びたいか」など、さらに気になることがあれば、ぜひお聞かせください。


