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Appleのエントリーモデルが、ついに「ただの安いタブレット」を卒業するときが来たようだ。Mac Otakaraなどのリーク情報に基づけば、数ヶ月以内に登場が予想される「iPad 12」は、外見こそ現行モデルを踏襲するものの、中身は別次元の進化を遂げる。
最大のトピックは「Apple Intelligence」への完全対応だ。
これが事実なら、教育現場や家庭のリビングにある最も身近なデバイスが、最新鋭のAI端末へと一気に変貌することになる。
デザインに新鮮味はない。これはある意味、Appleのコストダウンの定石だ。しかし、筐体の流用とは裏腹に、心臓部には現行のiPhone 16シリーズ(2024年モデル)等に採用された「A18チップ」が搭載される見込みが高い。一部ではA19説も囁かれているが、エントリー機としての価格帯(欧州で400ユーロ以下、日本円で5〜6万円台前後)を維持するには、A18が現実的な落とし所だ。
むしろ、この価格帯のタブレットにA18クラスのチップが載ること自体、Androidタブレット市場にとっては悪夢でしかない。
さらに重要なのがメモリ(RAM)の増量だ。iPad 11の6GBから、iPad 12では8GBへと引き上げられる。たかが2GBの差と侮ってはいけない。この増量は、デバイス上でAIを快適に動作させるための「最低要件」を満たすためのものだ。
つまり、AppleはiPad 12を単なる動画視聴やブラウジング用端末としてではなく、生成AIのエコシステムをマス層に普及させるための戦略的デバイスとして定義し直したことになる。
発売は2026年の春、あるいは初夏と見られている。新学期シーズンに合わせた投入はAppleの常套手段だが、今回は意味合いが違う。学生が使う「教科書代わりのタブレット」が、高度な文章要約や画像生成をこなすAIアシスタントになるからだ。
外観の変わらないマイナーチェンジに見えて、その実は「AIの大衆化」を決定づける一台。iPad 12が登場すれば、高価なProモデルを必要としない多くのユーザーにとって、買い替えの決定打となるのは間違いない。

