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ファン待望のナンバリング最新作「キングダム ハーツ4」の発売時期が2027年後半に見据えられたことは、単なるスケジュールの発表に留まらない。そこには「少しでも開発が遅れれば、PS5向けの物理ディスク版が幻に終わる」という、時限爆弾のようなタイムリミットが隠されている。
問題の核心は、ソニーが2028年1月をもってPS5向け新作タイトルのBlu-rayディスク新規生産を終了するという市場の動向。2027年後半というリリース時期は、まさにこのデッドラインの直前。AAAクラスの大型RPGでは日常茶飯事とも言える数ヶ月の発売延期が、そのままパッケージ版の死を意味する極めて危うい状況にある。
Kingdom Hearts IV releasing in Late 2027 means it could be the last physical PlayStation disc release from Square Enix!
— Genki✨ (@Genki_JPN) August 15, 2026
Let’s hope it doesn’t get delayed. pic.twitter.com/JYOytNaww6
D23 Expoで公開された映像は着実な開発の進捗を窺わせたものの、膨大な開発期間をかけて練り上げられてきた大作において、予期せぬトラブルによるスケジュールの見直しは決して珍しいことではない。
市場全体の猛烈なデジタルシフトも、この危機感をさらに煽る。スクウェア・エニックス自ら、売上に占めるパッケージ版の割合がわずか10%程度にまで落ち込んでいる現状を明らかにしており、これは業界全体に共通するトレンド。利益率の高いダウンロード販売が主流となる中、メーカー側が多大な流通コストと在庫リスクを抱えてまで、消えゆくディスク製造ラインの確保に固執する理由は薄れている。
他プラットフォームに目を向けても、物理メディアを取り巻く環境は容赦がない。マイクロソフトはすでにXbox向けの同シリーズ過去作コレクションを完全デジタル版として展開する方針を固め、コレクター向けに救済措置を画策している段階。さらに、データの大容量化が避けられない本作において、任天堂の次世代機にソフトが供給されたとしても、ゲームカードの製造コスト高騰を避けるため「パッケージの中にダウンロード番号の書かれた紙が入っているだけ」という販売形態になる公算が大きい。
形あるディスクを手元に残し、歴代シリーズと並べてコレクションしたいと願うファンの思いは根強い。だが、プラットフォーマーの主導で不可逆的なデジタル完全移行へと邁進する今、一ソフトウェアメーカーの努力だけで物理メディアの寿命を引き延ばすことは極めて困難だ。


