部材高騰でデジタル機器の値上がりが続くなか、最新のAndroid 16とWidevine L1を引っ提げ、徹底したコストカットで勝負に出たエントリー機が姿を現した。Alldocubeが突如ラインナップへ加えた10.1型タブレット「iPlay 80SE」だ。高性能化の波に乗るのではなく、大画面でのコンテンツ消費に特化して極限まで価格を抑えにいく。そんな明快な割り切りが光る一台である
画面は1280×800ドットの10.1インチIPS液晶。画素密度150ppi、リフレッシュレート60Hzというスペックは、いかにもエントリー機らしい控えめな数字だ。それでも、ガラスと液晶の隙間をなくすインセル型のフルラミネーション加工を施し、反射を抑えてタッチ追従性を高める配慮は怠っていない。なにより、有料動画配信サービスでHD再生を可能にするWidevine L1をクリアしている点が大きい。YouTubeや配信ドラマをベッドサイドで垂れ流す用途なら、この解像度でも不満は出にくい。
| 項目 | 詳細スペック |
| サイズ・寸法 | 高さ 160.4mm × 幅 241.6mm × 厚さ 9.6mm |
| OS | Android 16 |
| SoC / プロセッサ | Unisoc T310(クアッドコア:Cortex-A75×1 @2.0GHz + Cortex-A55×3 @1.8GHz) |
| メモリ (RAM) | 4GB |
| ストレージ (ROM) | 64GB(microSDカード対応) |
| ディスプレイ | 10.1インチ IPS液晶(インセルフルラミネーション) |
| 解像度 / PPI | 1280×800 / 150 PPI |
| リフレッシュレート | 60Hz |
| 画面輝度 / コントラスト比 | 最小 280 cd/㎡、標準 300 cd/㎡ / 標準 60% |
| タッチパネル | 静電容量式 10点マルチタッチ |
| リアカメラ | 500万画素(オートフォーカス対応) |
| フロントカメラ | 200万画素 |
| ワイヤレス通信 | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
| センサー | 重力センサー、光センサー |
| オーディオ | デュアルスピーカー(ボックス型)、マイク搭載、3.5mmヘッドホンジャック |
| 外部端子 | USB Type-C×1(USB 2.0、OTG対応、充電・データ転送対応) |
| バッテリー | 6,000mAh / 3.8V(ポリマーリチウム電池) |
| 充電規格 | 5V / 2A (10W) |

SoCに選ばれたのは、往年のエントリーSoCであるUnisoc T310。高性能なCortex-A75を1基、省電力なCortex-A55を3基束ねた4コア構成で、メモリは4GB、ストレージは64GB。microSDで最大512GBまで増やせる構造だ。
同社の小型ヒットモデル「iPlay 80 mini Pro」と比べると、その立ち位置の違いは際立つ。mini ProがフルHD超の90Hz液晶にUnisoc T7300、8GBメモリ、4G LTE通信まで詰め込んだ欲張りな仕様だったのに対し、本機はLTEを非搭載とし、Wi-Fi 5とBluetooth 5.0に絞り込んでいる。
カメラも背面500万画素、前面200万画素と割り切り、6000mAhのバッテリーに対する充電速度も10W止まり。重い3Dゲームや負荷の高いアプリを動かすには力不足が否めない。しかし、この大胆な引き算こそが最大の強みでもある。リビングでのブラウジング、電子書籍、動画視聴だけに役割を絞るなら、余計なスペックはコストを押し上げる要因でしかない。3.5mmイヤホンジャックやステレオスピーカーをきちんと残している点も、メディアプレイヤーとしての実用性を底上げしている。
最新OSによるセキュリティ面の恩恵を受けつつ、必要十分な動画再生環境を安価に手に入れる。タブレット市場が二極化するなか、iPlay 80SEのような尖った廉価機は、家計に優しいサブ機や子ども用端末として確かな存在感を放ちそうだ。
Source:Alldocube

