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メモリとSSDの価格高騰がついに消費者価格へ転嫁され始めた。日本エイサーは2026年2月20日からの製品価格改定を突如発表した。購入を検討しているユーザーに残された猶予は、2月19日までの数日間しかない。これは単なる一企業の価格調整ではなく、PC市場全体が直面する「メモリ危機」が、いよいよ我々の財布を直撃し始めたことを意味する。
【価格改定のお知らせ】
— Predator Gaming JPN🧸@AcerPlayMaster (@PredatorJPN) February 13, 2026
2026年2月20日より、Acer公式オンラインストアのパソコン製品の価格を改定いたします。詳細は画像をご確認ください。#Acer pic.twitter.com/FzQ3kC7jHr
背景にあるのは、もはや隠しようのない部材コストの上昇だ。AcerがPredator Gaming JPNの公式アカウントを通じて明言した通り、RAMとSSDの仕入れ価格高騰が限界点に達している。ここ数ヶ月、AI需要の爆発的な増加や生産調整により、半導体市場では需給バランスが崩れ、スポット価格が高騰し続けていた。Acerはそのコスト圧力を吸収しきれず、製品価格に反映させる決断を下した形だ。
対象となるのは公式オンラインストアで販売される製品群。一部対象外のモデルもあるとされているが、構造上、メモリや高速ストレージを大量に搭載するゲーミングPCやハイエンドノートほど、値上げ幅が大きくなるのは避けられないだろう。メモリに依存しない周辺機器は影響を受けにくいと考えられるものの、PC本体の価格改定は避けられない情勢だ。
今回の発表は日本法人からのものだが、これを「日本だけの現象」と捉えるのは早計だ。部材不足とコスト増は世界的なトレンドであり、円安の影響が加味されている可能性はあるにせよ、根本的な原因はグローバルなサプライチェーンにある。Acerが先陣を切ったことで、様子見を続けていた他メーカーも追随する可能性極めて高い。ASUSやMSI、HPといった競合他社が同様の発表を行うのも時間の問題だろう。
これまでPC市場では「待てば安くなる」が通説だったが、局面は完全に変わった。2月19日がひとつの分水嶺となる。今回のAcerの動きは、2026年前半におけるPC価格上昇トレンドの序章に過ぎない。もしハイスペックなマシンの導入を検討しているなら、迷わず今のうちに確保すべきだ。悩んでいる間に、価格は逃げていく…

