【2025年最新】FreeBuds Pro 5が登場!AirPods Pro 3の牙城を崩せるか?NearLinkがもたらす「音質の革命」と意外な弱点とは

Amazon Audible

ワイヤレスイヤホン市場は、もはや「飽和状態」と言っても過言ではありません。どのメーカーもノイズキャンセリングを搭載し、それなりの音質で、似たような価格帯で勝負しています。「もうこれ以上の進化はないのではないか?」と、私たちが無意識に感じていた閉塞感。

しかし、Huaweiが発表した「FreeBuds Pro 5」は、その停滞した空気を切り裂くかもしれません。

今回注目すべきは、単なるスペックの向上ではありません。NearLinkという聞き慣れない、しかし革命的な接続技術の導入です。AirPods Pro 3のライバルとして名乗りを上げたこの製品は、私たちに「真のワイヤレスハイレゾ」とは何かを問いかけています。

今回は、オーディオファンの視点も交えながら、この衝撃的なデバイスの全貌を解き明かしていきます。

記事の内容を音声で聞きたい方はこちら↓

あわせて読みたい
【新作発売】Anker Soundcore Liberty Budsは神イヤホンか?耳が疲れないインナーイヤー型をノイキャン... 「カナル型のイヤホンは、没入感は最高だけど長時間つけてると耳が疲れる…」 「かといって、インナーイヤー型(開放型)は音漏れが気になるし、何よりノイズキャンセリ...
気になる項目をクリックしてね

Bluetoothの限界を超える?「NearLink」の衝撃

まず、誰もが抱く疑問。「NearLinkとは何か?」について触れなければなりません。

これまでのワイヤレスイヤホンは、Bluetoothという規格の制限の中で、いかにデータを圧縮して送るかという工夫の歴史でした。しかし、FreeBuds Pro 5に搭載されたNearLinkテクノロジーは、その土管の太さ自体を変えてしまいました。

Huaweiの発表によると、最大4.6Mbpsという驚異的なオーディオストリーミング速度を実現しています。一般的なBluetoothコーデックが数百kbps〜1Mbps程度であることを考えると、これは「桁違い」です。蛇口からポタポタ落ちる水をコップで受けていたのが、いきなり太いホースで水を注がれるようなもの。

これにより、CD音質を遥かに超えるハイレゾ音源の情報を、ほとんど劣化させることなく耳元まで届けることが可能になります。これは、「無線だから音質はそこそこ」という私たちの常識(予測)を、良い意味で裏切る技術革新です。

音質と静寂のスペック比較。Kirin A3チップの実力

心臓部には、自社開発の「Kirin A3チップ」が搭載されています。このチップがもたらす恩恵は、音質の向上だけにとどまりません。

  • デュアルドライバー構成
    低音と高音を別々のドライバーで鳴らすことで、繊細かつ迫力のあるサウンドを実現。
  • 圧倒的なノイズキャンセリング
    従来のHuawei製イヤホンと比較して、最大3倍のANC(アクティブノイズキャンセリング)性能を謳っています。

「3倍」という数字がどこまで体感できるかは実機での検証が必要ですが、電車や飛行機の轟音が「静寂」に変わる瞬間は、何度体験しても感動するものです。さらに、IP57の防塵・防水性能を備えているため、汗をかくワークアウトや急な雨でも心配無用です。

もちろん、送信側(スマホ)がNearLinkに対応していなければ意味がありませんが、そこはL2HCやLDACといった高音質コーデックもしっかりカバーしているため、Androidユーザーにとっても有力な選択肢となります。

完璧に見えるがゆえの「5時間」という代償

ここで少し冷静になって、スペック表の隅にある数字を見てみましょう。私が少し引っかかったのはバッテリー駆動時間です。

ANCをオンにした状態での連続再生時間は「約5時間」。

正直なところ、2025年のハイエンドモデルとしては「普通」か、やや物足りなさを感じる数字です。競合他社が6時間、8時間とバッテリーライフを伸ばしている中で、なぜ5時間なのか。

ここからは私の推測ですが、これは「音質への代償」なのかもしれません。NearLinkによる大容量データ転送や、強力なノイズキャンセリング処理は、それだけ電力を消費します。

Huaweiは、「長時間ダラダラ聴く」ことよりも、「短時間でも最高濃度の音楽体験を提供する」ことに全振りしたのではないでしょうか。この割り切りをどう捉えるかで、この製品の評価は大きく分かれるはずです。

価格と入手性

FreeBuds Pro 5の価格は1,449人民元、日本円換算で約3万円前後(約205ドル)です。AirPods ProシリーズやSONYのフラッグシップ機と比べると、やや割安感があります。

ただし、現時点ではグローバル展開の詳細は未定です。Mate 80シリーズなどの最新スマホと同時に発表されたことから、Huaweiエコシステム全体での囲い込み戦略が見え隠れします。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェアしてくれると励みになります
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
a8mat=3TNOQB+N7XDE+55QO+5ZU29" alt="">
気になる項目をクリックしてね