Xiaomiのスマートフォン戦略に、新たな一手です。同社の人気シリーズ「Redmi Note」の次期モデル、『Redmi Note 15 Pro 5G』に関する衝撃的な情報が舞い込んできました。
「なんだ、中国で発表されたモデルがそのまま来るだけでしょ?」
そう思われた方、その認識は改める必要があるかもしれません。今回リークされた情報によれば、世界市場向けに投入されるグローバル版は、すでに発表済みの中国版とは全く異なる、”特別な仕様”をまとって登場する可能性が極めて高いのです。
here's the other two:
— PaperKing13 (@paperking13) September 20, 2025
Note 15: hm9+ov08f(+ov02f maybe) + ov20b front with a 5520mAh+45W battery
Note 15 Pro: HPE+ov08f + ov20b front https://t.co/6U9EypvIpG pic.twitter.com/IcVlszcOsD
この記事では、現時点で判明しているRedmi Note 15 Pro 5Gのグローバル版と中国版の決定的な違いを、最新のリーク情報に基づいて徹底的に分析・解説します。特に、スマートフォンの心臓部とも言える「カメラ性能」に大きな変革がもたらされるようです。なんか前作もそんな感じだったような…
- グローバル版と中国版では、具体的に何が違うのか?
- 注目の「2億画素カメラ」の実力は本物か?
- スペックアップの裏で、何か”ダウングレード”された部分はないのか?
- 結局、私たちはどちらのモデルを待つべきなのか?
購入を検討している方はもちろん、最新のスマートフォン事情に興味があるすべての方にとって、必見の内容となっています。さあ、Xiaomiが仕掛ける新たな戦略の全貌を、一緒に見ていきましょう。


グローバル版と中国版、その決定的な違いとは
最大の注目点は、メインカメラの大幅なスペックアップにあります。まずは、両者のスペックを比較した以下の表をご覧ください。
スペック項目 | Redmi Note 15 Pro (中国版) | Redmi Note 15 Pro 5G (グローバル版・予測) | 備考 |
メインカメラ | 50MP (Sony LYT-600) | 200MP (Samsung ISOCELL S5KHPE) | グローバル版の最大の進化点 |
超広角カメラ | 8MP(超広角) | 8MP (超広角) | Redmi Note 14 Pro 5Gから据え置きか |
フロントカメラ | 20MP | 20MP | 高画素なセルフィーに期待 |
チップセット(SoC) | MediaTek Dimensity 7400 Ultra | 不明 | グローバル版で変更の可能性あり |
バッテリー | 7,000mAh | 不明 | 中国版の大きな魅力。維持されるか注目 |
ご覧の通り、最も大きな違いはメインカメラです。中国版がソニー製の5000万画素センサー「LYT-600」を搭載しているのに対し、グローバル版ではなんとSamsung製の2億画素(200MP)センサー「ISOCELL S5KHPE」が採用されるというのです。
これは、単なる数字の遊びではありません。センサーサイズも1/1.4インチと大型であり、より多くの光を取り込むことで、暗所での撮影能力や解像感の向上が期待できます。現行モデルであるRedmi Note 14 Pro 5Gからの正統進化と言えるでしょう。

カメラだけじゃない?隠されたスペック変更の可能性
今回の情報で明らかになったのは、主にカメラに関する変更点です。しかし、我々が注意すべき点は他にもあります。
1. 超広角とフロントカメラは”堅実”な選択か
メインカメラが劇的な進化を遂げる一方で、超広角カメラはRedmi Note 14 Pro 5Gと同じ800万画素の「OmniVision OV08F」が引き続き採用される見込みです。また、フロントカメラには2000万画素のセンサーが搭載されるとのこと。
これは、コストと性能のバランスを取った結果と考えられます。メインカメラに開発リソースを集中させ、他の部分は既存の定評あるパーツで固めるという、Xiaomiが得意とする戦略が見て取れます。決して悪い選択ではありませんが、カメラ全体の刷新を期待していたユーザーにとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。
2. チップセットとバッテリーはどうなる?最大の懸念点
現在、グローバル版のチップセット(SoC)とバッテリー容量に関する確定情報はありません。しかし、ここで一つの懸念が浮上します。
中国版の大きな魅力の一つは、7,000mAhという驚異的な大容量バッテリーです。もし、グローバル版で2億画素カメラという高性能なパーツを搭載するために内部設計が変更され、この大容量バッテリーが犠牲になるようなことがあれば、ユーザーの評価は大きく分かれることになるでしょう。
処理性能を司るチップセットも同様です。中国版の「MediaTek Dimensity 7400 Ultra」がそのまま搭載されるのか、あるいは別のチップセットに変更されるのか。カメラ性能を最大限に引き出すためには、画像処理能力の高いチップセットが不可欠です。この点も、今後の続報を待つ必要があります。

日本発売はいつ?価格は?
残念ながら、現時点ではグローバル版の正式な発売時期や価格に関する情報は明らかにされていません。
しかし、Redmi NoteシリーズがXiaomiにとって世界戦略の要であることは間違いありません。これまでの傾向から、グローバル発表後、そう時間を置かずに日本市場へも投入される可能性は十分に考えられます。価格についても、カメラ性能を大幅に向上させつつも、従来通りのコストパフォーマンスに優れた設定で我々を驚かせてくれることを期待したいところです。
Redmi Note 15 Pro 5Gは「カメラ特化型」への大胆なシフトか
今回の情報をまとめると、XiaomiはRedmi Note 15 Pro 5Gにおいて、グローバル市場向けに「カメラ性能」を極限まで高めたスペシャルモデルを投入しようとしている、と言えるでしょう。
中国版が7,000mAhの大容量バッテリーによる「持続力」をアピールするモデルだとすれば、グローバル版は2億画素カメラによる「表現力」を追求したモデルへと、その性格を大きく変えてくる可能性があります。
これは、世界中のユーザーの多様なニーズに応えようとするXiaomiのしたたかな戦略の表れです。スマートフォンのカメラに最高の性能を求めるユーザーにとって、グローバル版「Redmi Note 15 Pro 5G」は、間違いなく2025年における最注目の1台となるでしょう。
一方で、超広角カメラの据え置きや、中国版の魅力であった大容量バッテリーが維持されるかといった懸念点も残ります。
