iPhone超えをXiaomiの社長 Lu Weibing氏が公言！Xiaomi 17 Proのカメラが「異次元」と噂される理由。

スマートフォンの進化が成熟期に入ったと言われる昨今、私たちが新しいモデルに最も期待するもの、それは「カメラ性能」ではないでしょうか。日常の記録から、息をのむような芸術的な一枚まで。手のひらのデバイスでどれだけ美しい世界を切り取れるかが、機種選びの最大の決め手となりつつあります。

そんな「スマホカメラ戦国時代」において、長年、絶対的な王者として君臨してきたのがAppleのiPhoneです。しかし、2025年秋、その牙城を揺るがすかもしれない強力な挑戦者が現れました。

その名は「Xiaomi 17 Pro」。

驚くべきことに、Xiaomiは正式発表（2025年9月25日予定）を前に、自らiPhone 17 Proで撮影した写真との比較を公開するという、極めて大胆な一手に打って出たのです。その自信はどこから来るのか？

あわせて読みたい

【速報】Xiaomi 17、発売日を”前倒し”する異例の発表。デザイン刷新はiPhoneへの挑戦状か？... 「待てない」というファンの声が、ついにXiaomi本社に届いたのかもしれません。スマートフォンの世界は常に未来へと加速していますが、Xiaomiはその流れをさらに早める...

「逆光の王者」誕生へ。新センサー“Light Hunter 950L”の実力

XiaomiがXiaomi 17 Proに与えた称号、それは「バックライトの王者」。日本語で言えば「逆光の王者」です。スマートフォンカメラが最も苦手とする、あの強烈な光と影が混在するシーンを制するという、並々ならぬ決意表明です。

その心臓部となるのが、業界で初めて搭載される新開発のイメージセンサー「Light Hunter 950L」です。このセンサーの最大の武器は、写真の表現力を決定づける「ダイナミックレンジ」の広さにあります。

ここで少し、「ダイナミックレンジ」について簡単にご説明しましょう。 これは、カメラが一度に捉えられる「最も明るい部分」から「最も暗い部分」までの幅広さを示す指標です。この幅が広ければ広いほど、

• 明るい空が真っ白に飛んでしまう「白飛び」
• 暗い部分が真っ黒に潰れてしまう「黒つぶれ」

この両方を抑え、人間の目で見たままのような、自然で階調豊かな写真を撮ることができます。

Xiaomi 17 Proが搭載するLight Hunter 950Lは、このダイナミックレンジにおいて、16.5EV（露出値）という驚異的な数値を実現したと謳われています。

これがどれほど凄いことか、前モデルのXiaomi 15 Proが誇った13.5EVと比較するだけでも、その飛躍的な進化がお分かりいただけるでしょう。まさに、これまで諦めていたような明暗差の激しいシーンでも、ディテールを失うことなく捉えきる力を手に入れたのです。

異次元の描写力を生む「LOFIC技術」の秘密

では、なぜLight Hunter 950Lはこれほど圧倒的なダイナミックレンジを実現できたのでしょうか。その鍵を握るのが「LOFIC（LOFIC High Dynamic Range）」と呼ばれる革新的な技術です。

少し専門的になりますが、イメージセンサーの各画素は、光を受け止める「バケツ」のようなものだと想像してください。強い光が当たると、このバケツはすぐに満杯になり、溢れた分の光の情報は失われてしまいます。これが「白飛び」の原因です。

LOFIC技術は、この「バケツ」の隣に、溢れた光を一時的に溜めておくための「予備のタンク」を用意するようなものです。これにより、強い光が当たってメインのバケツが満杯になっても、溢れた分の光の情報を予備タンクで正確に保持できます。

撮影後、スマートフォン内部の頭脳（プロセッサ）が、メインのバケツと予備タンクの両方の情報を統合することで、白飛びすることなく、明るい部分の階調を完璧に再現できるのです。

この技術のおかげで、夕焼けの空の繊細なグラデーション、木漏れ日が差し込む森の中、室内から窓の外の明るい景色を撮るような、これまでスマホカメラでは表現しきれなかった難しい光の状況でも、見たままの感動を一枚の写真に封じ込めることが可能になります。

iPhone 17 Proとの直接対決。公式比較写真からわかること

Xiaomiの自信は、技術仕様の公開だけに留まりません。同社の社長であるLu Weibing氏自らが、Xiaomi 17 ProとiPhone 17 Proで撮影した比較写真をSNSに投稿し、その優位性をアピールしたのです。

公開されたサンプル写真を見ると、Xiaomi 17 Proは逆光のような厳しい条件下でも、被写体のディテールと背景の明るさを見事に両立させていることが伺えます。ダイナミックレンジの高さが、iPhone 17 Proと比較しても明確に表れているようです。

さらに、Xiaomi 17 Proシリーズには、レンズ内で光が不要に反射して発生する「グレア」や「ゴースト」といった現象を大幅に軽減する、改良された光学コーティングも採用されています。夜景撮影などで光源を直接フレームに入れた際に、余計な光の筋や玉が写り込むのを防ぎ、よりクリアな画質を実現します。

センサー、技術、レンズコーティング。ハードウェアのあらゆる側面から画質を追求するXiaomiの本気度が伝わってきます。

カメラだけじゃない。Snapdragon 8 Elite Gen 5搭載のモンスターマシン

そして、忘れてはならないのが、これら最先端のカメラシステムを支える頭脳、SoC（プロセッサ）です。Xiaomi 17 Proには、最新鋭の「Snapdragon 8 Elite Gen 5」が搭載されると見られています。

このパワフルなチップが、LOFIC技術による複雑な画像合成処理や、AIによるシーン認識、ノイズリダクションといった高度な演算を瞬時に実行します。最高の素材（センサー）を、最高の頭脳（SoC）で調理するからこそ、究極の一枚が生まれるのです。