2023年9月13日、Appleは『Apple Watch Series 9』と『Apple Watch Ultra 2』の発表を行いました。
Apple Watchの最新モデルであるApple Watch 9は、前モデルからの進化を遂げた製品です。新たなS9プロセッサや新しいジェスチャー機能が搭載されており、性能の向上が図られています。
一方、Apple Watch Ultra 2はより強力なS9 SiPチップと輝度の高いディスプレイを搭載しています。それ以外の部分は概ね前作と同じ仕様となっています。
ちなみに、Apple Watch Ultra 2およびApple Watch 9のステンレススチールモデルは、GPS+Cellularモデルのみとなっております。
Apple Watch9の注目ポイント
Apple Watch 9シリーズの価格
今回発表されたApple Watch 9の種類は下記の3種類となっています。
- Apple Watch 9 アルミニウム…………….¥59,800
- Apple Watch 9 ステンレススチール…..¥109,800
- Apple Watch Ultra 2………………………..¥128,800
Apple Watch9の特徴
- S8チップからS9 SiPチップへのアップグレード
- Siri2.0になり音声入力精度が最大25%UP
- 最大輝度が2000ニトに大幅強化
- 新ジェスチャー『ダブルタップ』が追加
- カラー展開は、ピンク・ミッドナイト・スターライト・シルバー・RED
Apple Watch Ultra2の特徴
- S8チップからS9 SiPチップへのアップグレード
- Siri2.0になり音声入力精度が最大25%UP
- 最大輝度が脅威の3000ニトに強化
- 新ジェスチャー『ダブルタップ』が追加
- 『モジュラーUltra』文字盤が追加
- 追加カラーは無し
S9 SiPチップとU2チップ
シリーズ5からシリーズ8まで同じプロセッサを使用してきましたが、シリーズ9では新しいS9プロセッサを導入しました。
このプロセッサは、シリーズ8に比べて30%効率が高くなっています。さらに、Siri 2.0を搭載したSeries 9は、18時間のバッテリー寿命を維持しながら、追加の機能を提供します。
さらに、U2チップも導入され、Apple WatchはiPhoneとの連携が可能となります。最新のS9チップにより、Find Myネットワークと互換性があり、紛失したiPhoneなどのデバイスを最も近い位置まで追跡することができます。また、Series 9とHomePodの同期も可能になります。時計でHomePodの再生モードのコンテンツを直接制御することができます。
進化したSiri 2.0
Siriはインターネット接続なしでリクエストを処理し、高速かつ安全な応答を提供します。
また、Siriはユーザーの健康データを処理し、リクエストに応じてそれを変更することも可能です。ディクテーションの精度も25%向上しました。日本語処理については未確認となっています・・・。
画面輝度が大幅アップ
画面の明るさも向上しました。Apple Watch 9が最大出力が2000ニトとなり、なんと画面が2倍明るくなります。さらに、Apple Watch Ultra 2に関しては、脅威の3000ニトとなっています!た
また、1 nitまで明るさを下げることもできるため、目にダメージを与えずに使用することができます。
新ジェスチャー『ダブルタップ』
新機能としては、ダブルタップが追加されました。2本の指でつまむことで、Apple Watch上で様々なアクションを実行することができます。
例えば、電話に応答したり、電話を切ったり、タイマーを開始したり、音楽を一時停止したりすることができます。
以前から搭載していた、手の平全体を握りしめてグーを作るクレンチ、クランチ操作を2回連続して行うダブルピンチと、ダブルクレンチがありますが、これらはどちらかというと、アクセシビリティ機能として使われるものでした。
今回のダブルタップに関しては、通常操作を行えるアクション的な操作方法と言えるでしょう。
新機能ダブルタップは10月のソフトウェアアップデートで追加する予定です。
まとめと感想
Apple Watch 9は、前モデルからの進化を遂げ、S9プロセッサや新機能の追加によって驚くべき性能向上を実現しています。さらに、価格は据え置かれているため、前のモデルを持っている人々にも魅力的な選択肢となっていると思います。
一方、Apple Watch Ultra 2は、より高性能なS9 SiPチップと明るいディスプレイを搭載しています。これにより、より滑らかな操作と鮮明な表示が可能となります。特に、最大輝度の大幅な強化や新しい文字盤「モジュラーUltra」の追加は目を引きます。
これらの新モデルは、使い勝手や表示品質の向上に加えて、Siri 2.0の音声入力精度の向上ももたらしています。さらに、新機能の「ダブルタップ」は、より便利な操作方法を提供し、通話やタイマーの操作、音楽の制御などが簡単に行えます。
どちらともデザインの大まかな変更がありませんでしたが、内部的なスペックはかなり向上しています。個人的に残念だったのは、Apple Watch Series 9高速充電対応とはいえバッテリー容量が変わっていないところですかね。