Oppo Watch Sが凄い。最高峰の明るさ3000ニトに加え、乳酸閾値の推定など本格スポーツ機能も搭載

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スマートウォッチの画面争いは、ついにここまで到達した。Oppoが昨年秋に発表した「Oppo Watch S」が、ついに欧州市場での販売を開始した。価格は259ユーロ(約4万円前後)。この価格帯でありながら、ハイエンドモデルに匹敵、あるいは凌駕するスペックを引っ提げての登場だ。

特に注目すべきは、最大3000ニトという驚異的なピーク輝度を持つAMOLEDディスプレイである。これは単なる数値競争ではなく、屋外での実用性を根本から変える可能性を秘めている。

Oppoが今回、最も注力したのは間違いなく視認性だ。464 x 464解像度のAMOLEDパネルが叩き出す3000ニトという数字は、Apple Watch Ultra 2などの最上位機種と同等の明るさである。

真夏の直射日光下であっても、時刻や通知を「読み取る」努力が不要になる。もちろん、このピーク輝度が常時維持されるわけではないが、瞬時に情報を確認したいランニング中や移動中において、この明るさは正義だ。

バッテリー持ちと明るさはトレードオフの関係にあるが、Oppoはうまくバランスを取っている。通常使用で最大7日間、常時表示(AOD)をオンにしても4日間持続するという。毎日の充電を強いるウェアラブルデバイスが多い中、AODオンで4日という数字は、ユーザーの充電ストレスを大幅に軽減する。

筐体デザインにも抜かりはない。厚さ約0.35インチ(約9mm)という薄型設計に、一部ステンレススチールを採用することで質感を高めている。ファントムブラックとネビュラシルバーの2色展開は、ビジネスシーンでも違和感なく溶け込むだろう。

機能面で興味深いのが、スポーツ計測への踏み込み方だ。単なる心拍数や距離の計測にとどまらず、「乳酸閾値(LT値)」の推定機能を搭載してきた。これは運動強度が急激に上がるポイントを把握するための指標で、本格的なトレーニングを行うランナーやサイクリストが重視する数値だ。

通常、高価なスポーツウォッチや外部センサーが必要な領域に、Oppoはこの価格帯で切り込んできた。さらに、テニスのスイング速度計測やランニングの姿勢評価など、ニッチだが刺さる人には刺さる機能も盛り込まれている。GPSモジュールも内蔵しており、単体でのルートトラッキングも万全だ。5気圧防水(5ATM)対応で水泳も問題ない。

ただし、懸念点もある。ECG(心電図)機能だ。一部の製品画像にはECGを示唆するアイコンが映り込んでいるものの、欧州の製品ページでは言及がない。医療機器としての認可ハードルが高い欧州市場においては、この機能が無効化されている可能性が高い。

ハードウェアとしては搭載していても、地域ごとの規制で封印されるのはウェアラブル端末の常だ。購入を検討する際は、この点が利用できない前提で考えるのが賢明だろう。

Oppo Watch Sは、単なる安価なスマートウォッチではない。3000ニトのディスプレイと乳酸閾値測定という尖った武器を持ち、ミドルレンジの価格帯でハイエンドの体験を提供しようとしている。現在はオーストリアの公式サイトなどで販売が開始されているが、今後販路は拡大していくだろう。しかし、日本国内での展開は当然まだ未定だ…。

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この記事を書いた人

私の始まりはプログラマーとしてシステム開発に携わり、ガジェットの内部構造や技術的な課題を深く理解してきました。その後は営業マンとして、技術が市場でどのように受け入れられ、どのようなニーズがあるのかを現場で学んできました。
この「技術的な解像度の高さ」と「市場における現実的な価値」という二つの視点が、このブログで情報をお届けする上での私の基盤となっています。

ちなみに私のガジェット愛の原点は、初代iPhoneよりもさらに昔、いにしえのPDA『Palm』に遡ります。あの頃の端末は「できないこと」だらけでした。しかし、限られた環境の中で「どうすれば目的を達成できるか」と知恵を絞り、工夫を凝らす作業こそが、私にとって最高の楽しみでした。

長らくは初代iPhoneからの筋金入りApple信者でしたが、進化の速度が凄まじい昨今、フラッグシップの安定感を持つApple製品に加え、多種多様な機能を提供するAndroid端末を深く使い込む機会が増えています。

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