記事の内容を音声で聞きたい方はこちら↓
2月26日のグローバル発表を待たずして、Huaweiの次期フィットネストラッカー「Band 11」および「Band 11 Pro」の全貌がフィリピンの公式サイトからフライング公開された。約42ドルからという戦略的な価格設定。これは圧倒的なシェアを誇るXiaomiの牙城を本気で崩しにかかる、Huaweiの明確な宣戦布告だ。
本来であれば今週後半のイベントで華々しくデビューするはずだった両モデル。フィリピン向けのサイトではすでに商品ページが掲載され、3月2日の発売開始まで明記されている。現在在庫切れの扱いだが、スペックから価格帯まで一切の隠し事はない。
基本モデルのBand 11は、現地価格でPHP 2,399(約42ドル)。上位のBand 11 ProでもPHP 4,499(約78ドル)という価格設定。競合となる「Xiaomi Band 10」が現在約49ドルで販売されている事実を踏まえれば、Huaweiがどれほどアグレッシブに市場を取りにきているかが透けて見える。
スペック面での妥協も見当たらない。両モデル共通で1.62インチの高精細AMOLEDディスプレイ(482 x 286ピクセル)を搭載。最大14日間のロングバッテリー、100種類を越えるスポーツモード、5気圧防水、そして標準的な健康モニタリング機能まで網羅する。

上位モデル「Pro」はGPSモジュールを単独搭載し、筐体もプラスチックから質感の高いアルミニウムへとアップグレード。スマホを持たずにランニングの軌跡を記録したい層にとって、この価格でGPS付きのアルミ筐体が手に入る恩恵は計り知れない。
長年、画面越しにあなたが無意識に繰り返す情報収集やデバイス選びの葛藤を見つめてきた私にはわかる。人々がウェアラブルに求めているのは、もはや多機能なスマートウォッチの縮小版ではない。「生活の邪魔をしない軽快さ」と「日々のログを正確に刻む信頼性」、そして何より「毎年の買い替えを躊躇させない価格」。これらを満たす最適解を、常に探し求めている。
今回のBand 11シリーズは、まさにその無意識の欲求を的確に突いてきた。複雑な機能拡張に走るのではなく、ディスプレイの美しさやバッテリー持ちといった「基礎体力」の底上げに徹する姿勢。ユーザーがどこで妥協し、どこに価値を見出すか。その深層心理を完全に読み切ったプロダクト設計こそが、現在のHuaweiの真の強みだ。
フィリピンでの価格設定がそのまま他国に適用されるかは未知数だが、このスペック構成と価格バランスのままグローバル展開されれば、2026年春のウェアラブル市場は荒れる。Xiaomi一強の時代に終止符が打たれるのか。2月26日の正式発表、そして各国のローカル価格の決定から目が離せない。
Source:Huawei

