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今年の9月に登場予定のiPhone 18 Proシリーズ。そのメインカメラが、iPhone史上かつてない進化を遂げる。
最大のトピックは、待望の「可変絞り」採用。すでにサプライチェーンは静かに、しかし確実に動き出しており、初期部品の生産がスタートした。
可変絞りとは…
カメラのレンズにおいて、光が通る穴の大きさ(絞り値/F値)を物理的に変化させることができる仕組みのことです。
ようは「光の量を調節して、ボケ具合を自由に変えられる便利なシャッターの穴」のことなんですが、昔はプログラムで無理やり背景をぼかして「ボケっぽく」見せていたのが、今は本物のカメラと同じ仕組みでボケを作れるようになった、という大きな進化なんですよ。
韓国ETNewsの報道が、これまでの噂を裏付ける形となった。Sunny Optical社がこの全く新しいカメラ部品の製造を開始し、約1ヶ月後にはLG Innotekの工場でカメラモジュールとして組み上がる見込みだという。
例年の新型iPhoneの製造スケジュールを振り返ると、このタイミングでの本格的な生産開始は異例の早さだ。
背景にあるのは、新技術導入に対するAppleの強い警戒感。可変絞りという複雑な物理機構を小さな筐体に組み込む以上、製造工程でのトラブルや歩留まりの低下は避けられない。だからこそ、発売の数ヶ月も前から前倒しで生産ラインを動かし、需要を満たすための周到な準備を進めている。
iPhone 17 Proのメインカメラは、1/1.28インチの大型センサーにf/1.8の固定絞りレンズという組み合わせだった。大型センサーならではの描写力は圧倒的だが、固定絞りゆえの光学的な制約もあった。
ここに可変絞りが加わることで、カメラとしてのポテンシャルは劇的に変わる。
わかりやすい例が、複数人が並ぶ集合写真や、手前から奥までピントを合わせたい風景写真。これまでは被写界深度が浅く、意図せずボケてしまう場面もあった。しかし物理的に絞りを絞り込むことで、画面全体にくっきりとピントの合ったシャープな一枚を残せる。
ソフトウェアによる疑似的な処理に頼りきりだった被写界深度の調整を、純粋な光学レンズの挙動としてコントロールする。これは大きなパラダイムシフトだ。
夜景など低照度下での撮影性能がどう向上するかは、最大絞り値のスペック次第。詳細はまだベールに包まれているが、光の量を自在に操れるメリットは計り知れない。
Android陣営の一部ハイエンド機では先行して採用されている可変絞り。だが、Appleが満を持して投入するからには、ハードとソフトが高度に融合した新しい撮影体験を提示してくるはずだ。
Source:ETNews

