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肌を焦がす夏の強い日差しに、テクノロジーで立ち向かう新たな選択肢が登場した。スキンケアスタートアップのThe90がアメリカで発売した「Gem」は、胸元に身に着けるだけでUVAとUVBの曝露量をリアルタイムに計測するペンダント型ウェアラブルデバイスだ。歩数や睡眠の計測がスマートウォッチの定番となった今、次なるフロンティアとして「日焼けトラッキング」という未開拓の領域に挑む。
本体はチタン製ケースに特殊な円形センサーを組み込んだ洗練されたデザインで、1回の充電で約1週間駆動する。最大の特徴は、肌の奥深くまで届きシワの原因となるUVAと、表面を直撃して火傷やDNA損傷を引き起こすUVBの双方を厳密に切り分けて測定できる点にある。AndroidとiOSに対応したアプリは、ユーザー個々の肌質に応じた日焼け止めの塗り直しタイマー、日陰への退避アラート、さらには健康維持に不可欠なビタミンDの摂取目標管理までを包括的にサポートする。

競合ひしめくヘルスケア市場において、このデバイスが放つ異彩は無視できない。 Apple Watchや各種スマートリングが心拍数や血糖値のトレンドに注力するなか、Gemはあえて「環境から受けるダメージの予防」に特化した。気候変動による記録的な猛暑や紫外線量の増加が世界的な課題となる今、非常に時宜にかなったアプローチといえる。
一方で、現状199ドルという強気な価格設定や、現時点では女性向けデザインのみの展開、そして何より医療機器的なアプローチでありながら第三者機関による厳密な検証データがまだ出揃っていない点は、アーリーアダプターであっても慎重になるべき材料だ。まずは北米市場でのフィードバックが、このジャンルの成否を占う試金石になる。
真夏の紫外線対策をスマート化する試みは非常に興味深く、今後は男性向けや子供向けモデルの拡充、センサーのクリップ化など、装着スタイルの多様化も計画されているという。国内展開への期待も含め、ガジェットが人々の健康習慣をどう変えていくのか、その進化のプロセスをじっくりと見守りたい。
Source:The90

