ソニーのDualSense Edge一強とも言えるハイエンドコントローラー市場に、Razerが再び強烈な一石を投じた。
PCおよびPS5向けに展開されているプロ仕様モデル「Raiju V3 Pro」に、ガラス素材と大胆な肉抜き加工を施した「Signature Edition」が新たに追加。
基本性能はそのままに、所有欲を満たす圧倒的なデザイン性を追求したこのモデル。 単なるカラーバリエーションとは一線を画す、その特異な立ち位置を紐解く。
最大のトピックは、マグネシウム合金製の外骨格とオープンエアデザインの採用。
天板や背面に三角形の切り抜きを施しつつ、タッチパッド部にはレーザーエッチング加工の美しいガラスを配置。 背面スリットもガラスで保護し、内部への防塵対策を施すという非常に凝った造りを見せている。
興味深いのは、これだけ大胆な肉抜きを行いながらも総重量がオリジナルから2グラム増加している点。 単なる軽量化ではなく、ガラス素材や合金がもたらす剛性感とプレミアムな質感に全振りした設計思想が窺える。


内部スペックに目を向けると、オリジナル版の優秀な遺伝子をそのまま継承。
高い耐久性と精度を誇るTMRサムスティック、物理的な着脱が可能な背面ボタン、浅い入力で即座に反応するデュアルストップトリガーなど、競技シーンで求められる機能に妥協はない。 付属ドングルによる2,000Hzのポーリングレートは、コンマ数秒の入力遅延も許さないコアゲーマーにとって強力な武器となる。
純正ならではのシームレスな体験を売りにする競合機に対し、本機はPCを含めたクロスプラットフォームでの絶対的な入力精度と、まるで工芸品のようなハードウェアの美しさで勝負に出た形。 実用性一辺倒になりがちなゲーミングデバイスにおいて、デザインという付加価値で市場を牽引するRazerの底力が垣間見える。
発売時期や価格は現時点で未定。
ベースモデルであるRaiju V3 Proの発売当初価格が220ドル(実売約198ドル)であることを踏まえると、高級素材を惜しみなく投入した本機は、さらに強気な価格設定になることは想像に難くない。
決して万人向けではない。 しかし、デバイスに極限の性能と唯一無二の美学を求める層にとって、このシグネチャーモデルは間違いなく垂涎の的となるはずだ。 今後の正式アナウンスと国内展開に期待が高まる。
Source:Razer

