リビングルームの覇権を握るべく、シャオミが新たな攻勢を仕掛けた。 同社のグローバルサイトに突如姿を現した新型スマートテレビ「Xiaomi TV A Pro e」シリーズ。 最大85インチの巨大なQLEDパネルにGoogle TVを統合し、大型モデルでは120Hzのゲームモードを搭載。 価格や発売日は未定ながら、世界市場へ向けた広範な展開は確実な情勢だ。 スマートテレビ市場の勢力図を大きく塗り替える、まさに黒船の到来と言える。
今回ラインナップされたのは、32インチから85インチまでの幅広い全9機種。 心臓部にはGoogle TVを採用し、NetflixやYouTubeへのダイレクトアクセスを備えた音声操作対応リモコンが付属する。 Google AssistantやApple AirPlay、Google Castにも標準対応し、スマートフォンとの連携も隙がない。
特筆すべきは、大型モデルにおけるゲーミング性能の強化。 55インチから最大サイズの85インチまでのモデルは、HDMI接続時の「Game Boost」モードにより120Hzのリフレッシュレートを実現。 最新コンソール機をプレイする層にとって、この仕様は強力な購入動機となる。 処理を担うクアッドコアARM Cortex-A55とMali-G52 GPUの組み合わせが、QLEDパネルのポテンシャルを最大限に引き出していく。

一方で、Xiaomiらしい緻密なコスト戦略も透けて見える。 フラッグシップの85インチモデルのみ15Wステレオスピーカーを搭載し、他の4Kモデルは10Wへ出力を抑えた仕様。 さらに43インチと50インチには、チップセットやポート数を絞り込んだフルHDモデルも用意された。 解像度こそ落としながらも、DCI-P3色域94%という広色域を維持している点に、映像体験の底上げを狙う同社の執念がうかがえる。
現在、世界のテレビ市場はTCLやハイセンスといった中国ブランドが価格競争を牽引している状況。 そこにシャオミが、QLEDの高画質と120Hz駆動というトレンドを引っさげて本格参戦する意味は極めて大きい。 圧倒的なコストパフォーマンスを武器にスマート家電のエコシステムを構築してきた同社だけに、価格発表時のインパクトは計り知れない。
ゲーミングモニターとリビングテレビの境界を鮮やかに溶かす、Xiaomi TV A Pro eシリーズ。 日本市場への投入時期は明らかになっていないが、もし上陸すれば国内メーカーにとって最大の脅威となるのは間違いない。 正式な価格と発売日のアナウンスが待たれる。
Source:Xiaomi

