2026年秋、サムスンの次期フラッグシップ「Galaxy S27」の仕様がまた一つ明らかになった。
単刀直入に言おう。スタンダードモデルの有線充電は、今回も最大25Wに留まる公算が極めて高い。デンマークの認証機関を通過した最新データが、その事実を静かに物語っている。
10月23日付けでUL Solutions(Demko)の安全認証を通過したのは、10種類の地域別SM-S952モデルファミリー。このリストには日本市場向けのNTTドコモ版(SC-51H)やソフトバンク版(SM-S952Z)、そしてSIMフリー版(SM-S952Q)も顔を揃えている。
記載された電気定格はいずれも「9V/2.77A」。実質24.93Wとなり、サムスンが公称する25W充電の枠を出ない。2020年発売のGalaxy S20から数え、実に7世代にわたる停滞である。
競合する中国メーカー勢が100W超えの超急速充電をミドルクラスにまで波及させる昨今。バッテリーの劣化防止や安全性の担保というメーカー側の大義名分は理解できる。それでも、コンテンツのリッチ化でバッテリー消費が激しい現代において、25Wという数字に物足りなさを感じるユーザーは少なくないはずだ。

上位モデルとの露骨な格差も浮き彫りになっている。
9月の中国3C認証のデータによれば、S27+が45W、そして新設されるS27 Proと最上位のS27 Ultraは60Wに対応。充電器が非同梱になるとはいえ、上位機種には明確なアドバンテージが付与されている。ハイエンド層をProやUltraへ誘導したいサムスンの階層化戦略が、充電スペックの差違から見事に透けて見える。
もっとも、無印モデルの進化が完全に止まったわけではない。
心臓部となるチップセットは地域により最新のExynos 2700かSnapdragon 8 Elite Gen 6を搭載。さらに、前世代ではUltraモデルの特権だったプライバシーディスプレイが標準搭載されるという有力なリークもある。端末の基礎体力が底上げされることは間違いない。
スペック競争の最前線から一歩引き、手堅いアップデートを重ねるGalaxyのベースモデル。
充電速度という明白な弱点を抱えつつも、最新チップの処理能力と機能の拡張で市場をどこまで納得させられるか。上位機種との価格差次第では、あえて無印を選ぶという賢明な選択肢も十分に成立する。正式発表が期待される来年初頭に向け、価格設定を含めたサムスンの次なる一手に注目したい。
Source:The Tech Outlook


