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話題のデスクトップ版ChatGPTやClaude。その導入にGoogle検索を使おうとしているなら、警戒が必要だ。検索結果の上位に表示されるリンクから、巧妙に偽装された暗号通貨マイニングマルウェアが急拡散している。正規のデジタル署名を悪用し、Windowsのセキュリティを無傷ですり抜けるという極めて悪質な手口。
罠の入り口は、一見すると本物にしか見えない偽のGitHubページ。そこからファイルをダウンロードすると、OpenAIやAnthropicの正規インストーラーとともに、不正な「winmm.dll」ファイルを含むZIPフォルダが落ちてくる。ユーザーがセットアップを実行した瞬間、DLLサイドローディングと呼ばれる手法で悪意あるプログラムが背後でロードされる仕組み。システムフォルダの深層に居座り、マウス操作のたびに処理を一時停止しながら、PCのリソースを暗号通貨の採掘に食いつぶしていく。
最も厄介なのは、その隠蔽工作の巧妙さ。犯行グループは専用サーバーを稼働させず、Telegramのプロフィール画像やGoogleのDNSレコードを利用して新たなコマンドを受信している。悪意あるトラフィックが日常的なWebサービスに紛れ込むため、標準的なセキュリティソフトで攻撃チェーンを検知するのは至難の業。
過去にはAIコーディングツール「Cursor」を装った亜種も確認されており、ターゲットが一部の開発者から一般のAIユーザーへと一気に拡大した事実を見逃してはならない。「有効なデジタル署名があるから安全」というこれまでの常識は、もはや通用しないのだ。

また、ロシア語周辺のキーボードレイアウトを検知すると感染をスキップし、ウクライナのシステムを標的とするなど、背後には明確な地域的・地政学的な意図も透けて見えてくる。
現在の最終的なペイロードは暗号通貨の無断採掘だが、この基盤となるローダーの仕組みを流用すれば、パスワードや認証情報を根こそぎ奪う窃盗ツールへの切り替えも容易い。AIツールの急速な普及に便乗したこの種の攻撃は、今後間違いなく激化する。
身を守る手段はシンプル。検索エンジンの上位結果や見栄えの良いリポジトリを盲信せず、Microsoft Storeや開発元の公式サイトから直接ダウンロードする習慣をつけること。万が一誤って実行した疑いがある場合は、即座にPCをオフラインにしてシステムをスキャンする初動が明暗を分ける。画期的なAIの恩恵も、入り口を間違えれば致命的な代償を払うことになる。
Source:Gridinsoft

