Black Sharkが2026年秋季イベントで発表した「Black Shark Rift Split Controller」は、モバイルゲーム環境におけるひとつの最適解を提示した。
スマホからタブレット、さらにPCやNintendo Switchにまで対応する圧倒的な汎用性。そして379人民元(約57ドル)という挑戦的な価格設定。これは単なる新製品の登場にとどまらず、モバイルコントローラー市場の価格破壊を明確に意味する。
最大の特徴は、その名の通りの分割型デザイン。片側だけを装着してカジュアルに遊ぶスタイルから、両側に装着して本格的な携帯ゲーム機として運用するスタイルまで自由自在。アタッチメントを組み合わせれば、独立したフルサイズのBluetoothコントローラーにも姿を変える。デバイスの垣根を越え、あらゆるプレイ環境に寄り添う柔軟性が光る。
内部の作り込みは完全な競技仕様。経年劣化によるドリフト現象に強いホール効果式のトリガーとサムスティックを惜しげもなく搭載した。アクションボタンには、わずか0.3mmストロークのeスポーツグレードマイクロスイッチを採用。500万回のクリック耐久性を誇り、入力のタイムラグを極限まで削ぎ落としている。リニアとノンリニアを切り替えられるトリガーは、繊細なアクセルワークが求められるレースゲームから、一瞬の反応が命となるFPSまで、ジャンルを問わず高い適応力を発揮する。

物理的なカスタマイズの幅も広い。サムスティックの高さを好みのキャップに変更できるほか、Dパッドも円形と十字型の交換が可能。デバイスの厚みに合わせるスペーサーも同梱されている。さらに専用アプリ「Black Shark Arsenal」を通せば、ジョイスティックのデッドゾーン調整やボタンリマッピング、RGBライティングの設定まで細かく追い込める。
ここで興味深いのが、本製品の出自だ。Black Sharkを象徴する黒と緑のカラーリングを纏っているが、実は2025年に発売されたRedmi GamePadのリブランドモデルにあたる。しかし、ユーザーにとって最も重要なのはその価格差。Redmi版の499元から379元へと大幅な値下げを断行した。最先端のホールセンサーと高い拡張性を網羅したデバイスがこの価格帯に投入された事実は、市場の覇権を争う競合メーカーにとって強烈なプレッシャーとなる。
左右それぞれに600mAh、計1200mAhのバッテリーを内蔵し、省電力モードなら最大14時間の連続プレイを約束するBlack Shark Rift Split Controller。高性能デバイスの低価格化という業界のトレンドを、一段上のレベルへと引き上げる存在だ。
Source:technetbooks


