ポータブルゲーミングPCを本物の据え置き機へと昇華させる。そんな期待を抱かせるアイテムが登場した。ASUSが新たに発表したゲーミングハンドヘルド用ドック「ROG Bulwark Dock DG310」。最大の特徴はHDMI 2.1による4K 144Hz出力への対応と、上位モデルを下回る価格設定の予感にある。
前モデルであるDG300と比較すると、スペックの取捨選択が非常に興味深い。DG310はUSB 3.2 Gen 1接続を採用し、最大転送速度を10Gbpsから5Gbpsに抑えている。だが、ここで落胆するのは早い。
日常的な据え置き利用において、5Gbpsの帯域はマウスやキーボードといった周辺機器の接続には十分すぎる数値。むしろコストカットの恩恵により、より多くのユーザーが手に取りやすい価格帯になることが濃厚だ。既存のDG300が約140ドルであることを踏まえれば、かなり戦略的な価格設定が期待できる。
実用面での進化も見逃せない。背面に備えられたHDMI 2.1ポートとギガビットイーサネットの組み合わせ。これにより、4K解像度で144Hzという高リフレッシュレートの映像出力と、遅延のない安定した有線通信を同時に実現する。対戦型ゲームを大画面でプレイする際、この仕様は強力な武器となるはずだ。

ホスト接続用の固定式USB Type-Cケーブルは、60cmと余裕を持たせた長さ。端子部は90度に折れ曲がっており、本体上部に接続してもケーブルが手前に垂れて邪魔にならない配慮が心憎い。
さらに適切なアダプターを用いれば最大80Wの電力を供給できるUSB-C PD入力や、3基のUSB Type-Aポートを搭載。4つのモードを切り替えられるRGBライティング機能も備え、デスクを彩るゲーミングデバイスとしての遊び心もしっかりと押さえている。
公式に「ROG Ally」シリーズ全機種との完全な互換性を謳うこのDG310。サードパーティ製の廉価なドックが乱立する現在の市場において、メーカー純正という安心感は極めて大きい。
詳細な価格と発売時期は現時点で未定ながら、ポータブルゲーミングPCの遊び方を大きく広げる起爆剤となるか。携帯の手軽さと、据え置きの圧倒的なパフォーマンスをシームレスに行き来したいユーザーにとって、間違いなく今後の動向から目が離せないアイテムとなる。
Source:ASUS


