サムスンの次期プレミアムタブレット「Galaxy Tab S12」シリーズの全貌が、ついに明らかになった。
独Winfutureのリーク情報により、PlusとUltra両モデルの完全なスペックが判明。デザインの刷新は小規模に留まるものの、心臓部には驚異的なベンチマークを叩き出す最新チップが搭載される。タブレット市場の覇権を争う重要なピースだが、どうやら「価格」が最大のハードルになりそうだ。
注目すべきは、両モデル共通でMediaTekのDimensity 9500 (MT6993)が採用された点。これにより処理能力は前世代から大幅に跳ね上がる。
ここで、今回判明した2機種の詳細スペックをデータ表として整理しておく。
| 項目 | Galaxy Tab S12 Plus | Galaxy Tab S12 Ultra |
| ディスプレイ | 12.6型 Dynamic AMOLED 2X (2800×1752, 120Hz) | 14.6型 Dynamic AMOLED 2X (2960×1848, 120Hz) |
| SoC | MediaTek Dimensity 9500 (MT6993) | MediaTek Dimensity 9500 (MT6993) |
| メモリ (RAM) | 12GB | 12GB / 16GB |
| ストレージ | 256GB / 512GB (microSD最大2TB対応) | 256GB / 512GB / 1TB (microSD最大2TB対応) |
| カメラ (背面/前面) | 背面13MP / 前面12MP | 背面13MP+8MP超広角 / 前面12MP |
| バッテリー | 10,600mAh (最大45W充電) | 11,600mAh (最大45W充電) |
| 重量 | 555g | 693g |
| その他 | スピーカー2基、Sペン付属、IP68防水防塵 | スピーカー4基、IP68防塵防水 |

スペック表から読み取れるのは、的確な弱点補強と明確なモデル間の差別化だ。
Plusモデルはバッテリー容量が前モデルの10,090mAhから10,600mAhへ増量され、実用性が底上げされている。一方のUltraモデルは11,600mAhを維持しつつ、最大16GBのRAMや超広角レンズを含むデュアルカメラ、4基のスピーカーなど、最上位にふさわしい重装備を誇る。
奇妙な点もある。リーク資料には、Sペンの付属がPlusモデルにのみ記載されているのだ。サムスンの過去の戦略を振り返れば、Ultraにペンが付属しないとは考えにくく、これは単なる記載漏れの可能性が極めて高い。
発売は10月7日と予想され、最新のOne UI 9.0を搭載してシルバーとグレーの2色展開になる見込み。だが、市場環境は決して甘くない。
最大の懸念は、大幅な価格上昇の噂。強力なM5チップを搭載するであろう次期iPad Proとの真っ向勝負において、価格競争力を失うのは致命傷になりかねない。
さらに身内の存在も脅威。現在、型落ちとなるGalaxy Tab S11シリーズが大幅な値引き販売を行っている。S11 Ultraで約350ドル、無印のS11でも200ドル近い割引が適用されており、マイナーチェンジに留まるS12の価格が跳ね上がれば、消費者の目が一気にS11へ向かうのは火を見るより明らかだ。
とはいえ、そもそもタブレットを毎年買い替えるユーザーはごく少数。
前世代機からの乗り換え需要を掘り起こすのは難しいかもしれないが、数年前のモデルを使っている層にとって、Dimensity 9500の圧倒的な処理能力は十分すぎる魅力。サムスンが価格上昇に見合うだけの「付加価値」をどれだけ提示できるか。10月の正式発表に向け、市場の期待と不安が交錯している。
Source:PhoneArena

