スマートフォンの差別化がカメラの大型化やAI機能で行き詰まるなか、Honorが次の一手として「背面ディスプレイの完全内蔵」に舵を切るようだ。セルフィー需要が極めて高いミッドレンジ上位の市場で、他社との決定的な違いをハードウェアで打ち出してきた。
中国の著名リーカーDigital Chat Station氏が明かした情報によると、同社が開発を進める次期モデル「Honor 700 Pro(仮称)」の背面パネルには、1.72インチのサブスクリーンが直接埋め込まれるという。

前世代のHonor 600シリーズではマグネットで装着する外付けミニディスプレイという変則的なアプローチをとっていたが、今回は筐体への完全統合へと踏み切る格好だ。
この設計変更の狙いは明快。噂されている2億画素という超高画素メインカメラを、そのまま自撮り用として開放することにある。
従来のインカメラでは、構造上どうしてもセンサーサイズや描写力に限界があった。だが背面に小型画面があれば、巨大なメインセンサーの映像をリアルタイムでプレビューしながら高品質な撮影ができる。Vlogやショート動画を日常的に投稿するユーザーにとって、これ以上ない強力な武器になるはずだ。カメラ以外にも、通知の確認や音楽の再生操作、各種ウィジェットの表示など、日常的なサブハブとしての活用も期待される。
市場を見渡せば、先行するのはXiaomiだ。「Xiaomi 17 Pro」シリーズで背面ディスプレイを実用化し、次期「Xiaomi 18 Pro」でも継続採用する構えを見せている。今回のHonorの動きは、間違いなくこの流れに追従したものであり、同時に激戦区であるアッパーミドル市場での真っ向勝負を意味する。
画面周りの刷新は背面だけにとどまらない。前面ディスプレイも従来のカーブエッジを捨て、6.57インチの1.5Kフラットパネルを採用する見込みだ。上下左右のベゼルを極限まで絞り込んだ対称設計を取り入れるなど、近年のトレンドを忠実に押さえてきている。

