持ち歩ける最強のゲーム環境を求めてきたユーザーにとって、これ以上の朗報はない。長らくiPad miniやLenovo Legion Y700シリーズが席巻してきた「8インチ級高性能タブレット」の市場に、常識を覆すモンスターマシンが殴り込みをかける。
中国vivoのゲーミングブランドiQOOが9月29日に正式発表を控えるコンパクトタブレット「iQOO Pad Ultra」。著名リーカーのDigital Chat Station氏が公開した実機画像から明らかになったのは、単なる小型ハイエンドにとどまらない、極限までゲーム性能に振り切った異様な設計だ。
最大のトピックは、わずか5.74mmという極薄筐体の側面に刻まれたスリット、すなわち空冷用の吸排気口だ。ゲーミングスマートフォンでは見られるギミックだが、タブレット端末への冷却ファン内蔵は極めて異例。8.8インチという限られた容積へ最新フラッグシップSoCを詰め込み、高負荷時でもサーマルスロットリングを起こさずフルパワーで駆動し続けるための物理的な解がここにある。


画面には発色と応答性に優れるOLED(有機EL)を採用し、狭額縁のパンチホール型カメラでディスプレイ領域を最大化。この薄さにして9000mAhという破格のバッテリーを積み込んできた点も見逃せない。
このパッケージングが市場に与えるインパクトは大きい。同クラスの王者であるiPad miniはゲーム用途においてリフレッシュレートや排熱設計で割り切りを求められ、Androidの有力株であるLegion Y700も液晶ディスプレイが基本だ。そこに「高レスポンスなOLED×物理ファンによる強制冷却×巨大バッテリー」を引っさげて切り込むiQOOの姿勢は、停滞気味だった小型ハイエンド市場の勢力図を一気に塗り替える破壊力を秘める。
周辺機器の展開も抜かりがない。専用のグリップケースやコントローラーセットが既にアナウンスされており、単なる板状デバイスの枠を超えてポータブルゲーミングPCに近い操作感を狙っている様子がありありと伝わってくる。
価格やグローバル展開の有無など、残されたピースはまだ多い。だが、携帯性と妥協なき描画性能の両立を追い求めてきたゲーマーにとって、9月29日の正式発表は今年後半で最も見逃せないマイルストーンになる。
Source:ITHome

