鮮やかで青みの強い「映える写真」から、被写体の息づかいが伝わる自然な描写へ。サムスンの次世代最上位機「Galaxy S27 Ultra」において、長年続いた画像処理の哲学が根本から見直される可能性が出てきました。
スマートフォンのカメラは今、画素数やズーム倍率といったカタログスペックの競争から、アルゴリズムが紡ぎ出す「絵作りの質」を問うフェーズへ完全に移り変わっています。その最前線において、Galaxyが長年のトレードマークだった派手さを脱ぎ捨てようとしている格好です。
海外の有力リーカー・WalleGalaxy氏が明かした情報によると、サムスンは来年初頭の投入を見込むGalaxy S27 Ultraに向け、画像処理アルゴリズムの刷新を進めているとのこと。従来モデルが得意としてきた寒色寄りでパキッとした高彩度のトーンから一転、人の肌や光のニュアンスを忠実に再現する、暖かみを帯びた自然な仕上がりを目指しているとされます。
S27 Ultra video recording supports Samsung updated Log format and updated APV Advanced Professional Video recording code, providing more high-dynamic-range capture than the S26 Ultra.
— Walle (@WalleGalaxy) September 15, 2026
Camera continues to support 4K 120 FPS and 8K at 30 FPS, with no changes to video resolution.
Galaxyのカメラといえば、ひと目でそれとわかる鮮烈な発色が持ち味でした。SNSのタイムラインで目を引く瞬発力は抜群だったものの、被写体によっては「色が乗りすぎている」「不自然なケミカル感がある」との指摘も少なくありませんでした。
この舵切りは、昨今のハイエンド市場のトレンドを捉えた必然の動きといえます。ライカやツァイスといった老舗光学メーカーと組む中国勢や、忠実な階調表現にこだわるアップルなど、競合各社はいずれも「見たままの自然さ」に大きく舵を切っています。サムスンとしても、デジタル補正の強調から肉眼に近いリアリティの追求へと、方針転換を迫られた側面があるはずです。
進化のメスが入るのは静止画だけにとどまりません。
リーク情報では、Log撮影フォーマットの改善に加え、低圧縮でプロ仕様の映像を残せるAPV(Advanced Professional Recording)コーデックのアップデートも示唆されています。Galaxy S26 Ultraで先行導入されたAPVをさらに熟成させ、HDRビデオの階調表現や暗部の階調性を引き上げる狙いが見て取れます。
撮影解像度自体は、現行機と同じく4K・120fps、8K・30fpsのサポートを維持する見込み。ハードの数値を闇雲に引き上げるのではなく、映像クリエイターが実務で耐えうるデータの「中身」を濃くするアプローチを選んだ点は極めて実戦的です。動画領域で長らく盤石の地位を築いてきたiPhoneの牙城を、いよいよ本気で崩しにかかる構えがうかがえます。
もちろん、サムスン公式から正式な発表が出たわけではありません。それでも、漏れ伝わる情報が指し示す方向性は極めて明快です。


