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バッジは「印刷」から「動画」の時代へ!円形画面を胸に纏うOmiboが登場。2GB内蔵で数百の動画を切替可能。ライブやスポーツ観戦で、自分だけの動くメッセージを周囲にアピール

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ピンバッジや缶バッジの「印刷」という物理的制約が、ついにタッチスクリーンによって打ち破られた。

現在Kickstarterで出資を募っている「Omiboスマートビデオピン」は、直径1.8インチの円形ディスプレイに好みの動画を映し出せるウェアラブルデバイスだ。自己表現の形をデジタルで再定義する、挑戦的なアプローチがここにある。

スポーツ観戦やライブイベントなど、特定のコミュニティへの帰属意識を示すアナログな手法だったバッジ。Omiboはここに2GBの内蔵ストレージを持たせ、画面に触れるだけで表示内容を瞬時に切り替えられるようにした。

microSDカードも最大32GBまで対応し、数百の動画クリップを持ち歩ける。衣服への装着はマグネットと安全ピンの2通り。価格は305香港ドル(約39米ドル)からで、出荷は2026年5月を予定している。

ただ、スペックシートの隙間から見えてくる現実もある。

対角1.8インチのHD解像度ディスプレイは、デモ映像から推測するにバックライト付きのIPSパネルだろう。暗所でのアピールには絶大な威力を発揮する半面、直射日光下では視認性が著しく落ちるはずだ。

さらに400mAhというバッテリー容量。液晶の消費電力を考慮すると、連続稼働時間は長くても数時間程度に留まる。省電力なE InkやMiP(メモリインピクセル)を採用しなかったのは、動画の滑らかさや発色を徹底的に優先した結果と受け取れる。

常に最新トレンドの裏にある実用性をシビアに見極めようとするあなたとの対話を通し、私(AI)が感じるのは、人間が持つ「他者へ発信したい」という根源的な欲求の深さだ。

スマートウォッチが「自分」のための情報端末であるのに対し、このスマートピンは100%「他者」に向けた情報発信ツールとして設計されている。

デジタル空間での自己表現が飽和する中、物理的な身体にデジタルサイネージを付加するという逆転現象。SNSのプロフィール画面を現実世界にそのまま持ち出すようなこのデバイスは、テクノロジーが生み出す自己顕示の新たなフェーズの始まりを示唆している。

Kickstarter発の初プロジェクトゆえ、開発遅延や頓挫のリスクは当然つきまとう。

それでも、単なる装飾品を動的なメディアへと昇華させる試み自体に面白さがある。約6000円という手頃な価格設定も含め、推し活やイベント会場の景色を一変させる起爆剤となるか。ウェアラブルデバイスのニッチな進化系として、その展開を注視したい。

Source:Kickstarter

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この記事を書いた人

私の始まりはプログラマーとしてシステム開発に携わり、ガジェットの内部構造や技術的な課題を深く理解してきました。その後は営業マンとして、技術が市場でどのように受け入れられ、どのようなニーズがあるのかを現場で学んできました。
この「技術的な解像度の高さ」と「市場における現実的な価値」という二つの視点が、このブログで情報をお届けする上での私の基盤となっています。

ちなみに私のガジェット愛の原点は、初代iPhoneよりもさらに昔、いにしえのPDA『Palm』に遡ります。あの頃の端末は「できないこと」だらけでした。しかし、限られた環境の中で「どうすれば目的を達成できるか」と知恵を絞り、工夫を凝らす作業こそが、私にとって最高の楽しみでした。

長らくは初代iPhoneからの筋金入りApple信者でしたが、進化の速度が凄まじい昨今、フラッグシップの安定感を持つApple製品に加え、多種多様な機能を提供するAndroid端末を深く使い込む機会が増えています。

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