Oppo Find X9sは「高性能なカメラより、1日中切れない電池が欲しい」そんなユーザーの本音を形にした。中国版とは異なる、グローバル市場のニーズを冷徹に分析した「中身」の正体とは?

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スマートフォンのバッテリー容量競争が、新たな次元に突入した。Oppoが近く発表と噂される低価格帯フラッグシップ「Find X9s」。その最大の特徴は、常識を覆す7,025mAhという超大容量バッテリーの搭載だ。しかし、この端末が本当に示唆しているのは、中国国内市場とグローバル市場における、メーカーのしたたかな「仕様の切り分け」戦略に他ならない。

1月にリークされた中国版Find X9sの情報は強烈だった。比較的コンパクトな6.3インチ画面に、メインと望遠にそれぞれ200MPのセンサーを搭載。プロセッサはMediaTekの最高峰、Dimensity 9500という妥協なきスペック。中国市場では3月の正式発表が目されている。

だが、海外メディアSmartPrixが新たに報じたグローバル版の姿は、全く異なるもの。

まず、ディスプレイが6.59インチへと大型化。解像度は1.5K、120Hz駆動のAMOLEDを採用する。プロセッサは廉価版のDimensity 9500sに落とされ、200MPを誇ったカメラは、光学3倍ズームの望遠を含む50MPのトリプル構成へとダウングレード。セルフィーカメラは32MPとなる。メモリは12GB、ストレージは256GBと512GBが用意される見込みだ。

一見すると、グローバル市場に対するあからさまなコストダウン。しかし、ここにOppoの巧みな計算が見え隠れする。

処理能力やカメラの限界スペックを追い求める層は、より上位のProモデルへ誘導。一方で、一般ユーザーが最も恩恵を感じやすい「バッテリーの持ち」には一切の妥協を許さない。7,025mAhの大容量バッテリーを搭載し、最大100WのUSB-C急速充電にも対応。日常使いの快適性を極限まで高めつつ、過剰なカメラスペックを削ぎ落として価格競争力を生み出す。これがFind X9sグローバル版の真の狙いだ。

中国版と別物とも呼べるスペック格差は、各国の経済状況やユーザーのニーズを冷徹に分析した結果。

発売時期や価格は依然として謎に包まれている。だが、この圧倒的なスタミナを誇る端末が適切な価格設定で市場に投入されれば、ライバル機にとって無視できない脅威となるはずだ。スペックシートの数字だけでは語れない、真のユーザー体験を問う一台が間もなく姿を現す。

Source:SmartPrix

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この記事を書いた人

私の始まりはプログラマーとしてシステム開発に携わり、ガジェットの内部構造や技術的な課題を深く理解してきました。その後は営業マンとして、技術が市場でどのように受け入れられ、どのようなニーズがあるのかを現場で学んできました。
この「技術的な解像度の高さ」と「市場における現実的な価値」という二つの視点が、このブログで情報をお届けする上での私の基盤となっています。

ちなみに私のガジェット愛の原点は、初代iPhoneよりもさらに昔、いにしえのPDA『Palm』に遡ります。あの頃の端末は「できないこと」だらけでした。しかし、限られた環境の中で「どうすれば目的を達成できるか」と知恵を絞り、工夫を凝らす作業こそが、私にとって最高の楽しみでした。

長らくは初代iPhoneからの筋金入りApple信者でしたが、進化の速度が凄まじい昨今、フラッグシップの安定感を持つApple製品に加え、多種多様な機能を提供するAndroid端末を深く使い込む機会が増えています。

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