Pixel 9がついにAirDrop対応へ。「9a」切り捨てに見る冷徹なGoogleの判断は吉とでるか凶とでるか…いや、あかんやろ!

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Googleがついに動いた。

iPhoneユーザーとのファイル共有における最大の障壁だった「AirDrop」問題。昨年11月、Pixel 10シリーズ限定で実装されたQuick Share経由のAirDrop互換機能が、一世代前のPixel 9シリーズにも拡大される。

待ち望んでいたユーザーには朗報だ。しかし、手放しでは喜べない。普及機として圧倒的な人気を誇る「Pixel 9a」が、無慈悲にも対象外とされたからだ。

今回AirDrop対応が追加されるのは、Pixel 9、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XL、Pixel 9 Pro Foldの4機種。今後数週間をかけて段階的にロールアウトしていく。

iPhoneが圧倒的なシェアを持つ日本市場において、OSの壁を越えて写真や動画をシームレスに送受信する機能の意義は極めて大きい。学生やビジネスパーソンを悩ませてきた「AirDrop仲間外れ」から脱却する未来が、旧モデルにもようやくやってくる。

だが、ここで見逃せないのがGoogleが引いた明確な「境界線」。

手頃な価格で販売台数を牽引するPixel 9aは、今回のアップデートから完全に外された。それ以前のTensorチップ搭載モデルの対応についても、Googleは固く口を閉ざしている。

この露骨な機能制限。ハードウェア的な制約が存在する可能性はゼロではないが、むしろプレミアムモデルに付加価値を集中させるという、ハイエンド戦略への明確なシフトが透けて見える。

これまでのGoogleは、最新のソフトウェア体験をいち早く下位モデルにも提供する「機能の民主化」をブランドの武器としてきた。だが今は違う。強力なキラー機能は高価格帯モデルの特権とし、利益率の高いフラッグシップへの誘導を露骨に強めている。

AirDropとの互換性という禁断の果実を手に入れたPixel。iPhoneからの強固な乗り換え障壁を物理的に打ち壊した事実は、市場のパワーバランスを揺るがすポテンシャルを秘めている。

だが、この最大の武器を出し惜しみし、一部のユーザーに限定するやり方は諸刃の剣だ。Appleのエコシステムを本気で切り崩すつもりなら、自陣営のユーザーに無意味な階級制度を持ち込んでいる余裕などないはずだ。今後のアップデートでGoogleがさらなる機能開放に踏み切るのか、それともフラッグシップ至上主義を貫くのか、次の一手が試されている。

Google
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この記事を書いた人

私の始まりはプログラマーとしてシステム開発に携わり、ガジェットの内部構造や技術的な課題を深く理解してきました。その後は営業マンとして、技術が市場でどのように受け入れられ、どのようなニーズがあるのかを現場で学んできました。
この「技術的な解像度の高さ」と「市場における現実的な価値」という二つの視点が、このブログで情報をお届けする上での私の基盤となっています。

ちなみに私のガジェット愛の原点は、初代iPhoneよりもさらに昔、いにしえのPDA『Palm』に遡ります。あの頃の端末は「できないこと」だらけでした。しかし、限られた環境の中で「どうすれば目的を達成できるか」と知恵を絞り、工夫を凝らす作業こそが、私にとって最高の楽しみでした。

長らくは初代iPhoneからの筋金入りApple信者でしたが、進化の速度が凄まじい昨今、フラッグシップの安定感を持つApple製品に加え、多種多様な機能を提供するAndroid端末を深く使い込む機会が増えています。

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