記事の内容を音声で聞きたい方はこちら↓
次期Galaxy S26シリーズの価格設定について、業界の楽観的な観測が一気に冷や水を浴びせられた。「価格据え置き」が大方の予想だった中、欧州市場から飛び込んできたのは、正気を疑うほどの大幅な値上げ情報だ。もしこれが現実となれば、ハイエンドスマホ市場の勢力図すら塗り替えかねない。
情報の出所はXでおなじみのMysteryLupin。彼が提示したブルガリア向けとされる価格リストは、単なるインフレの反映というレベルを超えている。
Galaxy S26 en Bulgarie! Concerning!!
— Arsène Lupin (@MysteryLupin) February 3, 2026
Galaxy S26 12/256 €1199
Galaxy S26 12/512 €1429
Galaxy S26+ 12/245 €1499
Galaxy S26+ 12/512 €1729
Galaxy S26 Ultra 12/256 €1739
Galaxy S26 Ultra 12/512 €1969
Galaxy S26 Ultra 12/1TB €2329
具体的に見よう。ベーシックなGalaxy S26(12GB/256GB)が1,199ユーロ。ドイツでの前モデルS25発売時と比較して240ユーロ、日本円にして約3万8000円もの値上げとなる。
さらに衝撃的なのは上位モデルだ。Galaxy S26 Plusは1,499ユーロからとされ、こちらも前年比350ユーロ増。そしてフラッグシップのS26 Ultraに至っては、1TBモデルが2,329ユーロという数字が並ぶ。現在のレートで単純換算すれば約38万円。ついに2,000ユーロの大台を突破し、スマートフォンというよりは、ハイスペックなゲーミングPCが買える領域に突入してしまった。
もちろん、これはブルガリアという特定市場の価格であり、欧州全体、ましてや日本市場にそのまま適用されるとは限らない。しかし、ブルガリアの付加価値税(VAT)20%とドイツの19%という僅かな差では、この数百ユーロ単位の乖離は説明がつかない。つまり、Samsungが本体価格そのものを大幅に引き上げた可能性が高い。

ここで気になるのが、リーク情報に含まれる「128GBモデル復活」の噂だ。あえて低容量モデルを用意することで「最低価格」を安く見せかけ、実質的な主力である256GB以上のモデルで利益を回収する。そんな古典的な価格戦略が透けて見える。
この価格設定が強行されれば、競合であるiPhoneの割安感が皮肉にも際立つことになる。Androidの盟主として機能や性能で勝負してきたSamsungだが、ここまで価格が高騰すれば、長年のファンでも二の足を踏むのは確実だ。
情報の真偽は定かではないが、MysteryLupinの実績を考慮すれば無視できない。半導体コストの上昇や為替の影響があるとはいえ、消費者の財布の紐は固い。Samsungがこの「強気すぎる賭け」に出るのか、それともこれはあくまで一部の特殊な価格なのか。正式発表までの間、市場の緊張感は高まる一方だ。
もしこの価格体系がグローバルスタンダードとなれば、S26シリーズは近年のGalaxy史上、最も販売に苦戦するモデルになるかもしれない。日本のキャリア価格がどう設定されるにせよ、ハイエンドスマホ冬の時代の到来を予感させるニュースだ。

