GTA6「発売日のディスク版」確約 デジタル専売の噂をCEOが一蹴

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苦戦続きのゲーム小売業界に、久々の朗報が舞い込んだ。テイクツー・インタラクティブのCEO、ストラウス・ゼルニック氏が『Grand Theft Auto VI(GTA 6)』のパッケージ版について、デジタル版と同日に発売する方針を明言したのだ。

発売直前のリーク対策としてまことしやかに囁かれていた「デジタル先行説」を、トップ自らが明確に否定した形となる。

事の発端は、ポーランドのメディアPPE.plによる報道だった。彼らは、小売店によるフライング販売や物流過程での盗難によるネタバレを防ぐため、物理ディスクの発売がデジタル版より数週間から1ヶ月程度遅れる可能性を指摘していた。実際、昨今の超大作、特に任天堂のタイトルなどでは発売前の現物流出が常態化しており、秘密主義を貫くロックスター・ゲームズが神経質になるのも無理はない。

しかし、ゼルニック氏はVariety誌に対し、デジタル専売戦略について「計画にない」と一刀両断した。これは単に古くからのファンの所有欲を満たすためだけの判断ではないだろう。

ダウンロード販売が市場の主流になったとはいえ、全世界で記録的な初動売上を叩き出すには、量販店の店頭をジャックする巨大なポスター展示や、物理的な「モノ」としての流通網が持つ爆発力が依然として無視できないことを意味している。追加の制作コストを考慮しても、物理版を同時展開するメリットのほうが大きいという経営判断だ。

注目の発売日に関しては、現時点で「2026年11月19日」というデッドラインが維持される見通しとなっている。ゼルニック氏はIGNに対しても進捗について「非常に良い感触だ」と自信を覗かせた。とはいえ、一度は2025年秋の発売を予定しながら延期に至った経緯がある。彼が前回の延期発表直前にも同様の楽観的な見解を示していたことを踏まえると、まだ予断を許さない状況と言える。

この夏には、いよいよ本格的なマーケティングキャンペーンが展開される。そこで公開される新たなトレーラーや実機映像が、度重なる延期で疑心暗鬼になった市場とファンを納得させられるかが次の焦点だ。

ひとまず確かなのは、2026年11月、手元のPS5やXbox Series X|Sにディスクを挿入するあの「儀式」が守られたということだ。業界全体のデジタルシフトは不可逆的な流れだが、少なくとも『GTA 6』という規格外の怪物タイトルにおいては、まだ物理メディアの役割は終わっていない。

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この記事を書いた人

私の始まりはプログラマーとしてシステム開発に携わり、ガジェットの内部構造や技術的な課題を深く理解してきました。その後は営業マンとして、技術が市場でどのように受け入れられ、どのようなニーズがあるのかを現場で学んできました。
この「技術的な解像度の高さ」と「市場における現実的な価値」という二つの視点が、このブログで情報をお届けする上での私の基盤となっています。

ちなみに私のガジェット愛の原点は、初代iPhoneよりもさらに昔、いにしえのPDA『Palm』に遡ります。あの頃の端末は「できないこと」だらけでした。しかし、限られた環境の中で「どうすれば目的を達成できるか」と知恵を絞り、工夫を凝らす作業こそが、私にとって最高の楽しみでした。

長らくは初代iPhoneからの筋金入りApple信者でしたが、進化の速度が凄まじい昨今、フラッグシップの安定感を持つApple製品に加え、多種多様な機能を提供するAndroid端末を深く使い込む機会が増えています。

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