昨秋にM5チップを搭載したベースモデルが登場したばかりだというのに、早くも上位モデルの「暴力的な進化」が私たちの財布を脅かしにきている。
「今のMacで十分だ」と自分に言い聞かせていた平穏な日常が、一瞬で崩れ去ったのだ。
結論から言えば、今回登場するM5 ProおよびM5 Maxは、単なるマイナーアップデートではない。
ノートパソコンという枠組みを破壊し、ハイエンドデスクトップの領域を侵食する「歴史的転換点」になるだろう。
なぜ私がこれほどまでに震えているのか、その理由を冷静に、かつ情熱的に解き明かしていきたい。
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M4を過去にする圧倒的な数値の暴力

まず驚かされたのは、すでに発売されているベースモデルM5の性能だ。
前モデルと同じ10コア構成でありながら、シングルコア性能は約13%、マルチコア性能は22%も向上している。
グラフィックス性能に至っては、驚異の35〜50%向上という、もはや意味のわからない数値を叩き出した。
この「底上げ」が意味するところは一つ。
上位モデルであるProとMaxの進化幅は、私たちの想像を遥かに超えてくるということだ。
Appleは、既存のユーザーを絶望させるほどのスピードで、未来を現在に引き寄せようとしている。
M5 ProとM5 Maxのスペックおよび予測スコア一覧
| 項目 | M5 Pro (予想) | M5 Max (予想) |
| CPUコア数 | 最大14基 | 最大16基 |
| GPUコア数 | 最大20基 | 最大40基 |
| シングルコアスコア | – | 約4,500 |
| マルチコアスコア | – | 31,000以上 |
| Steel Nomadスコア | 2,300以上 (RTX 4050級) | 4,600以上 (RTX 4070級) |
物理的限界を超えるTSMCの積層技術 SoIC-mH

なぜ、これほどの性能向上が可能なのか。
その鍵を握るのが、TSMCの新しい積層技術「SoIC-mH」だ。
これはCPUとGPUのダイを同一基板上に分離して配置する技術で、いわばチップの「住み分け」を最適化するものだ。
これにより、メモリ帯域幅が劇的に向上し、放熱性能も改善される。
用途に合わせてGPUを増やし、CPUを減らすといった柔軟な構成も可能になるという。
まさに、ハードウェアがソフトウェアの要求に「阿吽の呼吸」で応える時代の幕開けだ。
一方で、高性能ゆえの「納期」という壁も立ちはだかるだろう。
ハイエンドなM4 Max構成の納期が長引いている現状を見れば、M5シリーズも争奪戦になるのは明白だ。
欲しいと思った瞬間に動かなければ、数ヶ月待ちという地獄を味わうことになる。
クリエイターを囲い込むAppleの巧妙な罠

ここで注目したいのが、2026年1月28日頃に噂されている「Apple Creator Studio」の発売だ。
プロ向けアプリをバンドルしたこのスタジオの登場は、M5シリーズのポテンシャルを最大限に引き出すための「舞台装置」に他ならない。
ハードとソフトを同時にアップデートさせ、ユーザーをAppleのエコシステムに深く沈める。
これは、道具を提供するメーカーから、体験を支配するプラットフォーマーへの完全なる移行だ。
凄まじい性能のチップを出し、それを使い切るための月額サービスを提案する。
私たちは、Appleが用意した「クリエイティブの迷宮」を、喜んで彷徨うことになるのではないか。
iPhone 17 Proがデザインを刷新し、世界をeSIMに染めようとしているのと同様に 1111、Macの世界もまた、過去の遺産を切り捨てて前へ進もうとしている。
スマートフォンの進化が構造的な限界に達しつつある中で 2、MacBook Proはまだ「伸び代」という名の牙を剥いているのだ。




