私たちが最後に「クリック」という確かな手応えを指先で感じながらメールを打ったのは、一体いつのことだったでしょうか。
画面をなぞるだけの、どこか味気ないツルツルとしたガラス板の世界。iPhoneが登場してからというもの、スマートフォンは効率化の果てに、個性を削ぎ落としてきました。かつてビジネスマンの象徴だったBlackBerryが市場から姿を消したとき、私たちは「便利さ」と引き換えに、ある種の「道具を操る高揚感」を捨ててしまったのかもしれません。
しかし、そんな時代の流れに真っ向から挑戦状を叩きつけるデバイスが登場しました。それが「Clicks Communicator(クリックス・コミュニケーター)」です。
単なる懐古趣味のガジェットではありません。これは、現代の最新スペックと、失われたタイピングの快楽を融合させた、2026年における「逆襲のスマートフォン」なのです。
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指先が記憶している「あの感覚」を取り戻す。Clicks Communicatorの正体
Clicksといえば、iPhone用のキーボードケースで一躍有名になったブランドですが、彼らがついに「ケース」ではなく「スマートフォンそのもの」を作り上げました。
Clicks Communicatorは、Android 16を搭載した純然たるスマートフォンです。最大の特徴は、言うまでもなく本体下部に鎮座するQWERTY物理キーボード。しかし、このデバイスを単なる「BlackBerryのコピー」と呼ぶのは失礼かもしれません。
まず驚かされるのは、ディスプレイの設計です。4.03インチ、1080×1020ピクセルのAMOLEDを採用した正方形に近い画面は、SNSのタイムラインやドキュメントの閲覧に驚くほど適しています。 しかも、最近の流行りである「中央配置のパンチホール」をあえて無視し、カメラを左上隅に配置した点に、Clicksの「画面を邪魔しない」という美学を感じます。
内部スペックも妥協がありません。
- プロセッサ:4nmプロセスのMediaTek製チップ
- ストレージ:256GB(最大2TBのmicroSD対応)
- バッテリー:4,000mAh(次世代のシリコンカーボンバッテリー)
- 充電:USB-CおよびQi2ワイヤレス充電
特に注目すべきは、バッテリー技術です。従来のモバイルバッテリーよりも高密度なシリコンカーボンを採用することで、コンパクトな筐体ながら、長時間の使用を可能にしています。

「不安」を解消する。現代人が求めていた「物理的な安心感」
今のスマートフォンに私たちが感じている、見えない不安。それは「すべてがソフトウェア制御であること」ではないでしょうか。
Clicks Communicatorには、そんな不安を解消する「物理的な解決策」がいくつも散りばめられています。
- 物理キルスイッチの安心感
側面に配置されたキルスイッチは、プライバシーを瞬時に保護するためのものです。ソフトウェア上の設定ではなく、指先でカチッとスイッチを入れる。この物理的な遮断こそが、現代のセキュリティ不安に対する最も信頼できる回答です。 - 通知LEDとカスタマイズ可能な「サイドキー」
「画面をつけないと通知がわからない」という小さなストレス。Clicksは、カスタマイズ可能なLED内蔵のサイドキーを搭載しました。特定の連絡先からの着信を特定の色で光らせる。かつてのガラケーやBlackBerryにあった、あの「色でわかる」安心感が戻ってきます。 - オーディオジャックの生存
ワイヤレスイヤホンの充電切れに怯える必要はありません。Clicks Communicatorには3.5mmオーディオジャックが標準装備されています。これは、ニッチな要望に見えて、実は多くのユーザーが「いざという時のために」と願っていた機能です。


キーボードは単なる「入力装置」ではない
このデバイスのキーボードは、文字を打つためだけの場所ではありません。キーボード自体が「タッチセンサー」として機能するのです。
画面を指で隠すことなく、キーボードをなぞるだけでウェブページをスクロールできる。この体験は、一度味わうと「なぜ今までこれを忘れていたのか」と自分を疑うほどの快適さです。
さらに、スペースキーの下には指紋スキャナーを、赤い「Clicksキー」には独自のショートカットを割り当て可能。 「ショートカットキーを駆使して、誰よりも早く仕事を片付ける」 そんな、道具を使いこなすプロフェッショナルのための機能が凝縮されています。
価格と入手方法
Clicks Communicatorは、現在予約受付中です。ちなみに、公式の配送可能国に日本は含まれていません…すでに先行して発売されているClicksのキーボードケースは買えたとかいう話もありましたが、今回はどうなることでしょうか。
でも、言語サポートに日本は入っているんですよね…しかも、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどの4Gプラチナバンドにも対応しています。ここまでやってくれているのに、配送国に日本が入っていないのは悲しい。
もし仮に、日本への配送が可能になった場合なのですが、配送先を日本に指定した場合、別途国際送料がかかると思われます。また、到着時に輸入消費税(商品代金の60%に対して10%程度)や関税が発生する可能性があるため、総額は「399ドル(または499ドル)+送料+税」になると考えておくのが現実的です。
- 通常価格:499ドル
- 早期割引価格:399ドル(予約金199ドルで権利確定)
- 特典:優先配送 + 100ドル相当の交換用背面カバー2枚
出荷は今年後半を予定しています。 「Androidのアップデートは2年、セキュリティは5年」というサポート体制も、ハードウェアを長く愛着を持って使いたいユーザーにとっては、大きな安心材料と言えるでしょう。
一番確実なのは、代理販売してくれる会社が出てくるのを待つことですかね。

