最近、タブレットの価格が高騰しすぎていませんか?ちょっと動画を観たり、電子書籍を読んだりしたいだけなのに、最新のiPadを買おうとすると軽く10万円を超えてしまう。そんな「タブレット高すぎ問題」に悩む私たちの前に、期待の新星が現れました。
その名は、Oppo Pad Air 5。
約270ドル(日本円で約4万円前後)という、思わず二度見してしまうような価格設定でありながら、中身は驚くほどのハイエンド志向。正直なところ、私は「安かろう悪かろう」ではないかと疑ってかかっていました。しかし、公開されたスペックを紐解いていくと、その疑念は心地よい裏切りへと変わっていきました。
今回は、中国で発表されたこの新型タブレットが、果たして私たちの生活をどう変えるのか、そして気になる「落とし穴」はないのか、忖度なしで解説していきます。
Source:Oppo
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「Air」なのに重い?名前に隠された意外な真実
まず、この製品を語る上で避けて通れないのが、そのネーミングと実態のギャップです。
普通、名前に「Air」と付いていれば、羽のように軽くて薄いものを想像しますよね。ところが、このOppo Pad Air 5、厚さは約6.8mm(0.27インチ)、重さは約600g(1.32ポンド)もあります。はっきり言って、ちっとも「Air」ではありません。むしろ、手に持つとしっかりとした重量感を感じるはずです。
では、なぜOppoはこの名を選んだのでしょうか。実際にスペックを見ていくと、彼らが削ぎ落としたのは「軽さ」ではなく「無駄なコスト」だったことが分かります。重さの正体は、10,050mAhという巨大なバッテリーと、12.1インチの立派なディスプレイ。
見た目のスリムさよりも、実用的なスタミナと画面の大きさを優先した。この「実利」を重視する姿勢は、今の私たちが必要としているものかもしれません。


270ドルでこの画面?120Hzと900nitsがもたらす変化
私が最も衝撃を受けたのは、ディスプレイの品質です。
- リフレッシュレート:120Hz
- ピーク輝度:900nits
- アスペクト比:7:5(電子書籍が読みやすい!)
この価格帯のタブレットだと、画面が暗かったり、スクロールがカクついたりするのが当たり前でした。しかし、Oppo Pad Air 5は120Hz駆動でヌルヌル動き、さらに屋外でもはっきり見える900nitsという明るさを確保しています。
さらに、アスペクト比が「7:5」というのも心憎い。これは一般的なノートや文庫本に近い比率で、マンガや雑誌を読むときに余白が少なく、画面いっぱいにコンテンツを楽しめるんです。
安価なタブレットにありがちな「とりあえず画面を付けました」という妥協が一切感じられません。
Oppo Pad Air 5 詳細スペック表
| 項目 | 内容 |
| プロセッサ | MediaTek Dimensity 7300-Ultra |
| ディスプレイ | 12.1インチ IPS液晶 (2800 x 1980) |
| リフレッシュレート | 120Hz |
| 最大輝度 | 900nits |
| バッテリー容量 | 10,050mAh |
| 充電速度 | 最大33W (USB-C) |
| メモリ/ストレージ | 8GB+128GB / 12GB+256GB |
| OS | ColorOS 16 |
| 厚さ/重量 | 約6.8mm / 約600g |
| カメラ | 背面8MP / 前面8MP |

公式キーボードがない、という問題への対策
ここで一つ、皆さんが抱くであろう不安に触れておきます。それは「公式キーボードカバーの案内がない」という点です。
「せっかくの12インチ大画面なら、PC代わりに仕事でも使いたい」と考える方も多いでしょう。スタイラスペンには対応しているのに、公式キーボードがないのは確かに痛手です。しかし、今の時代、Bluetoothキーボードは星の数ほど売られています。
むしろ、純正の高いキーボードを買わされるより、自分のお気に入りのメカニカルキーボードを繋いだり、安くて軽い汎用カバーを組み合わせたりする方が、賢い選択だとは思いませんか?この「公式が用意しない」という割り切りが、270ドルという破壊的な価格を実現している一因だと思うと、逆に潔さすら感じます。
私たちは「ブランド」を買うのか「体験」を買うのか
Oppo Pad Air 5の情報を追いながら、私は自分自身の「iPad信仰」を問い直されるような感覚になりました。
これまで、タブレットといえばiPad一択だと思い込んでいました。でも、よく考えてみれば、私たちが求めているのは「リンゴのマーク」ではなく、動画が綺麗に見えて、電池が長持ちして、本が読みやすいという「快適な体験」なはずです。
名前は「Air」なのに重い。公式キーボードもない。でも、画面は最高に綺麗で、電池はバケモノ級に持つ。この絶妙なアンバランスさが、かえってOppoの「本気」を感じさせます。
日本での発売時期はまだ未定ですが、もし4万円台でこのスペックが上陸したら、タブレット市場の勢力図は一気に塗り替えられるでしょう。高すぎるハイエンドに疲れた人にとって、このタブレットは最高の「避難所」になる。私はそう確信しています。
次は、日本版の発表があった際に、グローバル版との違いや最もお得に購入する方法について詳しくお伝えできればと思います。続報を楽しみに待ちましょう!

