最近、カフェで仕事をしていると、iPhone Airを使っている人をよく見かけるようになりました。あの薄さと軽さは、一度持つと手放せない「沼」がありますよね。
さて、そんなiPhone Airユーザーの必携アイテムである「MagSafeバッテリー」ですが、実は今日、知らない間に中身が別物に進化しているかもしれません。
「バッテリーのアップデート? 電池にソフトウェアなんてあるの?」
そう思ったあなた、正常な反応です。しかし、Appleは本日、iPhone Air専用MagSafeバッテリー向けに新しいファームウェアをひっそりとリリースしました。これが単なるバグ修正なのか、それともバッテリー持ちを劇的に変える「神アプデ」なのか。今回は、目に見えないけれど確実に変化しているこのアップデートの詳細と、確実に更新する方法について深掘りしていきます。
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いつの間にかバージョンアップ? ファームウェア「8B25」の正体
今回配布されたのは、ファームウェアバージョン「8B25」です。これだけ聞くと何のことかさっぱりですが、設定画面上の表記ではもっとわかりやすい変化が起きています。
これまで「バージョン 91.0」だったものが、一気に「バージョン 99.0」へと数字が飛躍しているのです。
通常、この手のアクセサリのアップデートは「91.1」や「91.2」といった小刻みなものが多いのですが、今回は「91」から「99」へ。この数字の飛び方を見るに、Appleのエンジニアたちが何か大きなテコ入れを行ったのではないかと推測してしまいます。
残念ながらAppleは「パフォーマンスと効率性の向上」という定型文以上の詳細を語ろうとしません。しかし、9月の発売以降、これが2回目のアップデートであることを考えると、初期ロットで報告されていた「給電の最適化」や「発熱制御」に関して、裏側でかなり細かいチューニングが行われている可能性があります。

放置でOK? 確実にアップデートする方法と確認手順
「じゃあ、その新しいバージョンにするにはどうすればいいの? アプリストアに行くの?」
いいえ、その必要はありません。ここがApple製品の少し不親切で、かつスマートなところです。このアップデートは、ユーザーが寝ている間や使っている間に勝手に行われます。
基本的には、iPhone Airの背面にMagSafeバッテリーをカチッと装着しておくだけ。あとはiPhoneがWi-Fiに繋がっていれば、バックグラウンドで静かに更新データが転送され、インストールされます。まさに「ステルスアップデート」です。
ただ、せっかちな私は待っていられません。もし今すぐ最新の状態にしたい場合、裏技的な方法があります。それは、バッテリーパックをLightningケーブル(またはUSB-C)でMacやiPadに直接接続することです。こうすることで、iPhone経由よりも強制的にアップデートを促すことができます。
自分のバッテリーが最新かどうか確認するには、以下の手順を試してみてください。
- iPhone AirにMagSafeバッテリーを装着する。
- 「設定」アプリを開く。
- 「一般」>「情報」と進む。
- 下の方に出てくる「MagSafeバッテリーパック」をタップ。
ここに「ファームウェアバージョン 99.0」と表示されていれば、あなたのバッテリーは既に最新の脳みそを手に入れています。

薄型ボディの命綱。iPhone Airだからこそ重要な意味
なぜたかがバッテリーのファームウェアごときで騒ぐのか。それは、このアクセサリが「iPhone Air」専用だからです。
iPhone Airは、その極限までの薄さと軽さを実現するために、本体のバッテリー容量を物理的に削ぎ落としています。デザインと携帯性を取った代償として、ヘビーユーザーには心許ないバッテリー持ちという課題があるわけです。
そこで登場するのが、この専用MagSafeバッテリーです。Appleが「iPhone Airに搭載されているものと全く同じバッテリーセル」を内蔵して作ったという執念の製品。つまり、これは単なるモバイルバッテリーではなく、iPhone Airの一部が外付けになったようなものです。
今回のアップデートで「効率性」が向上したということは、65%と言われる追加充電のロスが減り、実質的に使える時間が増えることを意味します。本体が薄い分、熱を持ちやすいiPhone Airにおいて、給電時の発熱コントロールが改善されているとすれば、これはスペック表には現れない大きなメリットになります。

