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iPhoneのバッテリーが、ついに「物理的な限界」を突破しようとしている。中国メーカーがシリコンカーボン電池で10,000mAhという驚異的な容量を叩き出し、サムスンが全固体電池のウェアラブル投入を2026年に控える中、沈黙を守ってきたAppleの「本命」がようやく見えてきた。
それは、既存のリチウムイオン電池の延長線上にはない、純シリコン負極を用いた全く新しいエネルギー高密度化戦略だ。
ここ数年、iPhoneの進化はカメラやチップ性能に偏り、バッテリーに関しては「効率化による持続時間の維持」でお茶を濁してきた感がある。しかし、2026年のiPhone 18シリーズ、そして20周年の節目となる2027年モデルに向けて、クパチーノは牙を研いでいる。その核心にあるのが、Appleが2019年から温めてきた「相互接続されたシリコン多孔質構造」という特許技術だ。

一般的に、バッテリーの負極にシリコンを使うと、グラファイトよりも圧倒的に多くのエネルギーを蓄えられる。その理論上のエネルギー密度は1,300Wh/kgに達し、現在の主流であるリチウムイオン電池(200から280Wh/kg)や、次世代の本命とされる全固体電池(400Wh/kg前後)すら凌駕するポテンシャルを秘めている。
問題は、シリコンが充放電の際に300%も膨張し、構造が崩壊してしまう点にあった。Appleはこの難題に対し、ナノサイズのシリコン粒子をカーボン層でコーティングし、さらに「メタル缶」と呼ばれる特殊な密閉筐体で物理的に膨張を抑制する手法を編み出した。
これは、単なる素材の置き換えではなく、バッテリーそのものを精密な構造体として再設計することを意味している。
競合他社に目を向けると、シャオミやVivoといった中国勢はすでにシリコンカーボン電池を採用し、大容量化で先行している。しかし、Appleが狙うのはそれらよりも純度の高いシリコン負極だ。
不純物を削ぎ落とし、エネルギー効率を極限まで高めることで、本体の薄さを維持しながら容量を劇的に増やす。これこそが、噂される「iPhone Air(仮称)」のような超薄型モデルを実現するための必須条件となる。

iPhone 18 Pro Maxにおいて、この新技術が導入されれば、現行の約5,000mAhから20%増の6,000mAhクラスへの到達は現実的なラインだ。
数値だけを見れば中国勢の10,000mAhには及ばないかもしれないが、OSとの高度な統合と、2nmプロセスへ移行する次世代チップの省電力性能が合わさった時、実用上の駆動時間は異次元のレベルに達するだろう。
Appleの戦略は常に、技術が十分に枯れるのを待ってから「完成度」で他を圧倒することにある。iPhone 18は、その沈黙を破る最初の転換点となるに違いない。
まずは堅実な20%の容量アップから始まり、2027年の20周年記念モデルで「純シリコン電池」による真の革命を完遂する。このロードマップが現実のものとなれば、我々はモバイルデバイスの「毎日充電する」という呪縛から、ようやく解放されることになるだろう。
Source:PhoneArena

