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カシオが提示した「時計の指輪化」という遊び心と、Ouraが追求する「生体データ計測」の合理性。この二つを強引に、かつ安価に統合したのがRogbid Fusionだ。スマートリングの普及を阻む最大の壁である「サイズ選び」と「画面の不在」を、ミラネーゼバンドと小型OLEDという力技で解決してきた点は極めて興味深い。
0.49インチのディスプレイは、時刻のみならず歩数や心拍数をリアルタイムで映し出す。従来のスマートリングが「スマホを見なければ何も分からない」というストレスを抱えていたのに対し、このデバイスは指先だけで完結する。


心拍、SpO2、100種類以上のスポーツモード。これだけの機能を詰め込み、背面の透明設計でメカニカルな魅力を演出しながら、価格はわずか49.99ドル。Oura Ring 4の数分の一という設定は、高級路線に走る競合への明確な挑戦状に他ならない。
見逃せないのが、リングからリストウォッチへと姿を変えるコンバーチブル設計だ。指に装着する圧迫感を嫌うシーンでは腕へ、睡眠時は指へと、ユーザーのライフスタイルに合わせた物理的な切り替えを許容する。これは単なるギミックではなく、ウェアラブルデバイスにおける装着の自由を再定義する試みだ。
現状、この手の格安デバイスにはセンサー精度の懸念が付きまとう。しかし、5気圧防水を備え、1時間の充電で5日間駆動する実用性は、ガジェットとしての完成度を予感させる。
大手メーカーが「健康」という大義名分を掲げて高価格化を進める中、Rogbid Fusionのような多機能で手に取りやすい異端児が、市場の停滞感を打破する鍵になる。次はどの部位をスマート化するのか。この分野の模索はさらに加速するはずだ。
Source:Rogbid

