JBL LIVE 770 NCの特徴
デザインとカラーバリエーション
「JBL LIVE770NC」は、統一された「トーン・オン・トーン」のデザインを採用しています。ボディの色に合わせてメタリックなロゴが施され、さまざまなファッションやシーンにマッチするデザインとなっています。ブラック、ホワイト、ブルー、サンドストーンの4色が用意されています。
JBL空間サウンドとノイズキャンセリング
「JBL LIVE770NC」は、上位モデル「Tour Pro 2」から引き継いだサウンドテクノロジーやノイズキャンセリング機能を搭載しています。40mm径のダイナミック・ドライバーを備え、独自開発の「JBL空間サウンド」技術や、低音量でも低域と高域を均等に再現するイコライジング機能なども備わっています。
JBLの「Tour Pro 2」や「Tour One M2」などの製品には、特徴的な「空間サウンド」機能が搭載されています。この機能は、音楽や映像、ゲームアプリなど、あらゆる音源に対してHRTF(頭部伝達関数)などのアルゴリズムを組み合わせることで、頭の外に広がりのある音場を作り出すものです。
空間オーディオは、単なる音響効果の一つであり、前後左右から音が聴こえてくる機能を指します。これにより、スタジオや映画館のような臨場感を体験することができます。音質自体は同じでも、従来よりもハイクオリティな音楽体験が得られるのです。
なお、JBLの空間サウンドは、Appleの空間オーディオやSONYの360 Reality Audioとは異なり、コンテンツに依存しない独自の技術です。具体的には、「Tour Pro 2」や「Tour One M2」に搭載されている機能と同等のものが期待されます。
マイクとマルチポイント機能
ヘッドホンには高性能マイクが搭載されており、ハンズフリー通話に対応しています。さらに、2台のBluetoothデバイスを同時接続し、スムーズに切り替えることができる「マルチポイント」にも対応しています。
リアルタイム補正機能付ノイズキャンセリング
このヘッドホンには「リアルタイム補正機能付ノイズキャンセリング」が搭載されており、周囲のノイズ成分を監視し、ノイズキャンセリングの周波数帯と度合いを自動的に調整します。
また、「JBL Headphones」アプリからはノイズキャンセリング効果を7段階で調整することも可能です。
JBL Headphonesアプリとカスタマイズ
「JBL LIVE770NC」は「JBL Headphones」アプリに対応しており、イコライザーやボイスアウェアなど多様な設定を調整することができます。また、アプリからはファームウェアのアップデートも行えます。
この「JBL Headphones」は、イコライザーやその他の設定をカスタマイズすることはもちろんのこと、このアプリでは自分自身の声や周囲の音量を調整し、ヘッドホンを通して自分の声を聴くことができる「ボイスアウェア」機能や、周りの会話音声を補強し左右のバランスを調整することで、「聴こえ」のサポートをする電子補聴器のような役割を果たす「パーソナルサウンドアンプリフィケーション機能」など、日常生活をより豊かにする機能が盛りだくさんです。
その他の機能
周波数特性はBluetooth接続時には20Hz~20kHz、有線接続時には20Hz~40kHz(ハイレゾ認証取得済)をカバーしています。連続使用時間は最大65時間(ノイズキャンセルオフ時)または最大50時間(ノイズキャンセルオン時)で、急速充電により5分の充電で約4時間の再生が可能です。本体の重量は約255gで、折りたたむことができるため、コンパクトに収納することができます。
JBL LIVE 770 NCのスペック
Bluetooth | Ver.5.3 |
連続再生時間 | 最大65時間 |
充電時間 | 3時間の急速充電対応 |
ドライバーサイズ | 40mm径ダイナミックドライバー |
対応コーデック | SBC、AAC、LEオーディオ |
ノイズキャンセリング | ◯ |
外音取り込み | ◯ |
空間サウンド | ◯ |
音楽の自動再開 | ◯ |
音声アシスト | ◯ |
充電端子 | USB-C |
イヤホンの重量 (⽚側) | 5g |
重量 | 約256g |
価格 | 22,000円 |
まとめ
またまた、JBLブランドから新作のヘッドホンが発売されたわけですが、「JBL LIVE770NC」は、洗練されたデザインとカラーバリエーションを特徴とするワイヤレスオーバーイヤーヘッドホンです。
上位モデルから引き継いだ優れたサウンドテクノロジーやノイズキャンセリング機能により、高品質な音楽体験を提供します。さらに、マルチポイント機能や自分好みにカスタマイズできるJBL Headphonesアプリの対応など、便利な機能も充実しています。
ちなみに、「JBL LIVE770NC」の立ち位置的には、TOUR ONE M2 > LIVE 770 NC > TUNE 770 NCとなるわけですけど、正直上位モデルの方との価格を考えると、かなり迫った性能を LIVE 770 NCは持っています。
個人的には大好きな、空間オーディオ(JBL的には空間サウンド)にこの価格帯で対応してくれていることは、とても嬉しい内容です。とはいえ、Tour Pro 2などですでに体験した方はご存知だとは思いますが・・・正直微妙な感じです。Shure AONIC 50 Gen 2の空間オーディオとは、きっと比べものにならないと予想していますが、それでも2万円のヘッドホンでこの機能を追加してくれたJBLには感謝しかありません!
今回は、「JBL LIVE770NC」のポイントや特徴をなんとなく解説しましたが、購入を検討されている場合は、実際に製品の視聴や、動画レビューの方で確認することをおすすめします。