【2026年覇権ハード】新型Steam MachineとPS5どっち買う?サイバーパンク2077で判明した「画質と価格」の意外な落とし穴とは

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最近、ゲーミングPC界隈やコンソール派の間で、ある話題が持ちきりになっています。それは、Valveが密かに(といってもスペックはバレていますが)準備を進めている「新型Steam Machine」の存在です。

「またValveがハードウェア?」と懐疑的な声も聞こえてきそうですが、今回は本気度が違います。そこで気になるのが、現行の王者であるPlayStation 5と比べてどうなのか、という点です。特に、あの重たい『サイバーパンク2077』を動かしたとき、本当に快適に遊べるのはどちらなのでしょうか。

今回は、著名なテック系YouTuberであるLinus Tech Tipsが敢行した「同等スペックPCによるシミュレーション対決」の結果をもとに、カタログスペックだけでは見えてこない「体験の質」の違いについて深掘りします。2026年の発売に向けて、私たちが今知っておくべき「60fpsの壁」と「価格の真実」について、一緒に見ていきましょう。

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Steam Machineの価格予想とPS5との「250ドルの差」

まず、誰もが一番気になる「お値段」の話から片付けてしまいましょう。Valveはまだ公式な価格を発表していませんが、公開されたスペックをもとに市場の相場と照らし合わせると、おおよその輪郭が見えてきます。

Linus氏の分析によれば、この新しいゲーミングPCの価格は699.99ドル(約10万円〜11万円前後)になると予測されています。一方、比較対象となるPS5 Slim(非Pro)は、セール時でなければ約450ドルから550ドルのレンジで販売されています。

Steam Machineとは

世界最大のPCゲームプラットフォーム「Steam」を運営するValve社が、かつて提唱し実現を目指した、PCゲームをリビングで手軽に楽しむための特別なコンピューター群の総称です。まるで家庭用ゲーム機のように、リビングのテレビに接続してPCゲームを気軽にプレイできる環境を作ることを目的としていました。

その特徴は、主にLinuxベースの「SteamOS」という独自のオペレーティングシステムを搭載している点にありました。もちろんWindowsをインストールすることも可能でしたが、ValveはSteamOSを通じてWindowsへの依存から脱却しようと試みていました。

ハードウェアとしては、Valve自身が特定のモデルを製造したわけではなく、DellやAlienwareといった様々なPCメーカーが、多様なスペックと価格帯のSteam Machineを提供していました。これらの多くは、既存のPCとは異なり、ゲーム機のようなコンパクトな筐体が特徴的でした。操作には、独自の「Steamコントローラー」が用意され、これによりPCゲームをより直感的に操作できることを目指していたのです。

参照:Steamハードウェア

コスパ重視ならPS5一択なのか?

単純計算で約200〜250ドルの価格差があります。「ゲーム機にプラス数万円」というのは、ライトユーザーにとっては大きな壁です。しかし、ここで思考停止してはいけません。この価格差が意味するのは、単なるブランド料ではなく「自由度への対価」だからです。

PS5は完成されたパッケージですが、Steam Machineは「PC」です。この後のテスト結果でも触れますが、この「PCであること」が、ゲーム体験において予想以上の差を生むことになります。

サイバーパンク2077で検証する「60fps」への道

では、実際にゲームを動かしてみましょう。テストに使われたのは、新型Steam Machineと同等のスペックで組み上げられた「フランケンシュタインPC」です。対戦相手はPS5。戦場は、重厚なグラフィックで知られる『サイバーパンク2077』です。

4K解像度の残酷な現実

まず、Steam Machine風PCで、ビジュアル設定を「中」、解像度を4Kに設定して走らせてみました。結果は……残念ながら60fpsには届かず。やはり、このサイズ感とスペックのPCで、ネイティブ4Kかつ中設定を維持するのは、サイバーパンクという怪物の前では厳しい現実がありました。

ここで「なんだ、期待外れか」と思うのは早計です。PCゲームには「設定」という魔法があるからです。

FSRと「低設定」が起こした逆転劇

Linus氏はここで、AMDのアップスケーリング技術である「FSR(FidelityFX Super Resolution)」をパフォーマンスモードに設定し、さらにビジュアルプリセットを「低」に落としました。

「低画質でやるなら意味ないじゃん」

そう思いましたか? ここが今回の検証で最も面白い「予測とのズレ」が生じたポイントです。設定を落としたことで、フレームレートは見事に滑らかな60fpsを達成しました。しかし、驚くべきはその画質です。

比較してわかった「鮮明さ」と「雰囲気」の違い

PS5版と、設定を調整したSteam Machine風PC版。この二つを並べて比較したとき、興味深い違いが浮き彫りになりました。

Steam Machineは「くっきり」、PS5は「リッチ」

検証の結果、Steam Machine風PCの方が、映像全体が「わずかに鮮明(Sharper)」に見えるという評価が下されました。プリセットは「低」であるにもかかわらず、です。これはPC特有のレンダリングのキレの良さや、FSRの処理特性が影響している可能性があります。

一方で、PS5版の方が優れていたのは「ライティング(照明効果)」です。コンソール版は、開発者がそのハードウェアに特化して調整を重ねているため、光の表現や空気感の演出においては、一日の長があります。

ユーザーが選べるという最大のメリット

ここで重要なのは、「どちらが綺麗か」という単純な勝ち負けではありません。「自分の好みに合わせられるかどうか」です。

PS5では、開発者が用意した「パフォーマンスモード」か「画質モード」の二択(あるいは三択)から選ぶしかありません。しかし、Steam Machineなら、「影の表現は落としてでも、テクスチャだけは最高設定にしたい」とか、「FSRの効き具合を細かく調整したい」といったワガママが通ります。

この「調整の自由」こそが、Steam MachineがPS5よりも高価である理由の半分を占めていると言っても過言ではありません。

2026年発売に向けての隠し球「SteamOS」

今回のLinus氏の検証は、あくまで「同等スペックのWindows PC」で行われたものです。しかし、本番のSteam Machineには、Valveが独自に調整した「SteamOS」が搭載されます。

Valveは、カスタムAMDドライバーとSteamOSの緊密な統合を予告しています。これはどういうことかというと、汎用的なWindowsを載せたPCよりも、ゲーム処理における無駄が省かれ、ハードウェアの性能を限界まで引き出せる可能性があるということです。

つまり、今回のテスト結果はあくまで「最低ライン」であり、実際の製品版では、さらに高いフレームレートや、よりリッチなグラフィック設定が可能になるかもしれません。発売が予想される2026年初頭には、ドライバーの熟成も進んでいるはずです。

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