Redmi K90のスペックがバグレベル。7,100mAhバッテリーとSnapdragon 8 Elite搭載で約450ドルとかヤバい…んだけど、しかも直輸入で入手可能??

Amazon Audible

スマートフォンのバッテリー残量を気にする日常に、終止符が打たれるかもしれません。

「また大げさな」と思われるかもしれませんが、Xiaomiが先日発表した「Redmi K90」のスペックシートを見ると、そう断言したくなるほどの「異常事態」が起きています。

搭載バッテリー、7,100mAh。(次世代ではよくありそうな容量になりつつある…

もはやスマートフォンではなく、「通話もできる薄型モバイルバッテリー」と呼ぶのがふさわしいかもしれません。これに「Snapdragon 8 Elite」という強力な心臓部を載せながら、価格は約450ドルから。

この「怪物」が、ついに専門の輸入代理店を通じて日本からも入手可能になりました。しかし、この圧倒的な魅力の裏には、購入前に絶対に知っておくべき「いくつかの重要な制限」が潜んでいます。

記事の内容を音声で聞きたい方はこちら↓

あわせて読みたい
Redmi K90 Pro Maxは「ライカ無し」でもエグい?Snapdragon 8 Elite Gen 5搭載機のカメラサンプルから実... スマートフォンの「性能インフレ」が止まりません。特にフラッグシップキラーとして市場を震撼させ続けてきたXiaomiのRedmiブランドから、とんでもない「怪物」が登場し...
気になる項目をクリックしてね

規格外の「何か」Redmi K90の本質とは

まず、このRedmi K90がどれほど「普通」ではないのか、その核心部分を見ていきましょう。

1. 異次元のバッテリー容量:7,100mAhという「安心感」

私たちが日常的に使うスマートフォンのバッテリー容量は、多くても5,000mAh程度が標準です。しかし、K90はそれを遥かに凌駕する7,100mAhを搭載してきました。

これは、ヘビーユーザーであっても丸2日間は充電を忘れて過ごせる可能性を示唆しています。さらに、100Wの急速充電に対応しているため、この巨大なバッテリーですら短時間で満たすことが可能。

おまけに、他のデバイスを22.5Wで充電できるリバースチャージ機能まで備えています。友人や家族のスマホがピンチの時、あなたはヒーローになれるのです。

2. 「Elite」の名を持つ心臓部:Snapdragon 8 Elite

搭載されるSoCは「Snapdragon 8 Elite」。クアルコムのラインナップにおいて現行の最強フラッグシップではありませんが、「Elite」の名が示す通り、そのパフォーマンスは極めて強力です。ほとんどの3Dゲームや高負荷な動画編集も難なくこなせる、紛れもないハイエンドチップです。

3. 妥協なきディスプレイと「ちゃんと使える」望遠カメラ

ディスプレイは6.59インチのOLEDパネル。120Hzのリフレッシュレートはもちろん、最大輝度が3,500 cd/m²というのも驚異的です。

カメラも、50MPのメインセンサーに加え、この価格帯のミッドレンジ機では省略されがちな「2.5倍光学ズーム対応の望遠レンズ」をしっかり搭載しています。一方で、超広角が8MPとやや控えめですが、多くのユーザーが多用するメインと望遠が強力なのは、非常に実用的な判断と言えるでしょう。

これだけのスペックを、厚さ約8mm、重量210gの筐体に収めているのも、技術力の高さを感じさせます。

約450ドルという衝撃。だが、それが「罠」の始まり

これだけの「全部盛り」でありながら、輸入代理店TradingShenzhenでの基本価格は以下の通りです。

  • 12GB / 256GB モデル: 約450ドル弱
  • 16GB / 512GB モデル: 612ドル

日本円にして約6〜7万円(※為替レートによる)から、このモンスタースマホが手に入る。この価格設定こそが、Redmi K90最大の武器です。

しかし、冒頭で述べた通り、この魅力的な価格には「直輸入」というハードルが伴います。そして、このハードルこそが、多くの人にとって「買うべきではない理由」にもなり得るのです。

購入前に直視すべき「3つの現実」

TradingShenzhenのような輸入代理店(ガジェオタ界隈では「中華スマホ通販」として有名です)を利用することは、ある種の「自己責任」を伴います。

現実1:保証と配送の問題
当然ですが、これは「中国版」のスマートフォンです。日本国内での正規販売ではないため、ドコモやau、ソフトバンクといったキャリアの保証はもちろん、メーカー(Xiaomi Japan)の正規保証も受けられません。TradingShenzhenが独自の保証を提供していますが、故障時には中国へ返送する必要があり、時間も手間もかかります。

現実2:「Android Auto」が使えない
これは車を運転する人にとって致命的かもしれません。中国版のROM(OS)の多くは、Googleの「Android Auto」をサポートしていません。車載ディスプレイにナビや音楽アプリを表示させたいと考えている人にとって、K90はこの時点で選択肢から外れる可能性があります。

現実3:最も深刻な「LTEバンド20」の欠落
ここが最大の関門です。Redmi K90は「LTEバンド20」をサポートしていません。
「バンド20? よくわからない」という方も多いでしょう。これは、ヨーロッパなどで広く使われている周波数帯ですが、日本国内においては、ドコモが地方や山間部でプラチナバンドとして使用している「バンド19」の“補完”的な役割を担うことがあります(※厳密にはバンド19が重要ですが、海外スマホのバンド20欠落は、日本国内の広範なカバレッジ、特にドコモ回線の安定性に影響を与えるケースとして知られています)。

簡単に言えば、「都市部では問題なく使えるかもしれないが、少し郊外に出たり、ビルの奥まった場所に入ったりすると、途端に電波が弱くなる(圏外になる)リスクがある」ということです。

あなたがもし、ドコモ回線(ahamoや各種MVNOを含む)をメインに使っており、行動範囲が広い場合、このK90は「ただのデカい文鎮」になる瞬間があるかもしれません。

(※補足:eSIMの互換性も保証されていません。物理SIMでの運用が前提となります)

【まとめ】

Xiaomi Redmi K90は、間違いなく2025年後半において最もエキサイティングで、最も「尖った」スマートフォンの一つです。

7,100mAhという、常識を破壊するバッテリー。Snapdragon 8 Eliteという十分すぎる頭脳。そして、光学望遠レンズまで備えたカメラ。これら全てが約450ドルから手に入るというのは、まさに「ロマンの塊」です。

しかし、そのロマンを手に入れるためには、「Android Autoが使えない」「LTEバンドの不安」「保証が効かない」という、非常に現実的なリスクを受け入れなければなりません。

結論として、Redmi K90は「万人には絶対に勧められないが、特定の人には深く刺さる」デバイスです。

もしあなたが、「スマホは2台持ちが基本」「通信はソフトバンク系かau系で、都市部中心」「保証がなくても自分で解決できる(あるいは壊れたら買い替える)」という覚悟を持った、真のガジェット好きであるならば。

この「怪物」を飼いならしてみる価値は、大いにあるでしょう。それ以外の方は、いつか登場するかもしれない「グローバル版」(あるいはバンド構成が日本に最適化された後継機)を待つのが、賢明な選択と言えそうです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェアしてくれると励みになります
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
a8mat=3TNOQB+N7XDE+55QO+5ZU29" alt="">
気になる項目をクリックしてね